群馬県

上野・山上城 山上道及(山上氏秀)の居城

上野・山上城(やまがみ-じょう)は、赤城山の南麓である群馬県桐生市にある丘城で、標高は221m、比高10mほどになります。
最初の築城年代などは不明ですが、平安時代末期ともされ、山上氏が築いたと考えられています。
山上氏(やまがみ-し)は、平安時代中期の貴族である藤原秀郷の子孫となります。
藤原秀郷の子孫は関東に多く、下野の場合、佐野氏、小山氏、皆川氏、常陸ですと江戸氏、助川氏、下総では結城氏、相模では波多野氏、上野では赤堀氏、桐生氏、佐貫氏など、広範囲に分布しています。
このうち藤姓足利氏(室町幕府を起こす源氏の足利氏とは別)である唐沢山城主・足利家綱の子となる足利高綱(足利五郎高綱)が勢多郡山上保に入って、山上氏を称しました。
ただし、当初の山上氏館(屋敷)は、ちょっと離れた善昌寺の付近だったと考えられているようですので、築城年代は不明と言う事になります。





山上氏は鎌倉時代を経て、南北朝時代になると、新田義貞に従っていた南朝方の山上六郎衛門と、足利尊氏に従った北朝方の山上十郎太郎と、一族は分裂した模様です。

長享の乱となると、古河公方勢の佐野氏から山上城は攻撃を受けて陥落しました。
その後、上野・金山城主である岩松尚純の重臣・横瀬泰繁の支援を受けて、山上城を奪還したもようですが、以後は横瀬氏(由良氏)に従った模様です。
しかし、由良成繁が、厩橋城の長野賢忠?と対立すると、大胡城と共に、上野・長野氏に従属したと推測されます。

この頃の山上城主の伝承としては、山上道及(やまがみ-どうきゅう)がいます。
関東管領上杉憲政長野業正の支援を受けて、山上道及(山上氏秀)は山上城主となりましたが、1555年、上野に進出した北条氏康に追われたとあります。
山上道及は、佐野泰綱を頼って逃れると家臣に加わり没落しました。
のち、山上道及は佐野家を出奔し、武田信玄滝川一益と仕え、晩年は米沢城上杉景勝に仕えたともされています。

北条家の支配となると、大胡民部左衛門、木戸大炊頭などが山上城主になったともあります。

武田勝頼の軍勢が攻めた可能性もありますが、恐らくは、1590年に、豊臣秀吉小田原攻めとなると、片桐且元・郡宗保らに攻められて落城したともあります。
そのあとは、大胡城主になった牧野康成の所領となりました。

現在、山上城址は「山上城址公園」として整備されていて、土塁や堀切などの遺構が残されています。
紅葉の名所にもなっているようで、城跡散策とは関係なく、紅葉を撮影をされている方もご訪問なさっておられました。





山上城への交通アクセス・行き方ですが、上毛電鉄の新里駅から徒歩約20分となります。

一番南の山上城跡公園部分に、公園駐車場がありました。
ただし、本丸は、一番北側と言え、常広寺の手前付近にも、広大な駐車スペースがありますので、城跡散策の場合には、常広寺の南を目指すと良いです。
当方のオリジナル地図にて、その場所をポイントしておきます。

山上城の見学所要時間は本丸だけでしたら15分ほど、ぜんぶだと60分ほどです。
近くに、上野・膳城もあります。

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中級者向け
旧国名
上野
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遺構はよく残っています。




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