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花隈城 花隈城の戦いと荒木元清

花隈城

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摂津・花隈城(はなくま-じょう)は、 兵庫県神戸市中央区の元町駅近くにある平山城で、別名は花熊城、鼻隅城、鼻熊城とも言います。
六甲山地から海に突き出た台地だったようで、瀬戸内海の海上交通としても山陽道の陸上交通としても交通の要所であることは、今でも変わりません。
通説の場合、1567年に織田信長の命を受けた荒木村重が築いたとされます。
しかし、1567年の時点で、荒木村重は、摂津・池田城主である池田勝正の家臣であり、織田信長が足利義昭を奉じて京に上洛するのは1568年です。
よって、荒木村重の勢力が神戸にまで及んでいたとは考えにくいですが、池田勝正が命じられて、重臣の荒木村重が築城指揮を執ったと言うのであれば納得もできます。


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なお、1568年10月に、織田信長が、摂津・芥川山城、また高槻城を与えた、和田惟政が築いたとも推測されますが、同じく織田家に臣従した伊丹城主・伊丹親興が、命じられて築いたと考えるのが妥当かも知れません。
築城には近江の「穴太衆」を使って石垣の城として、1年程度で完成させたと言われていますが、築城者と時期はよくわかりません。

花隈城

独立を果たした荒木村重は、1574年に有岡城(伊丹城)の大改修を行っていますが、同様に、尼崎城(大物城)と花隈城も整備して、毛利勢から石山本願寺への補給路を絶ったと推測できます。
なお、花隈城は本丸、二の丸、三の丸で構成されており、、本丸の西北隅には天守が建ち、東と南には櫓があったとされます。

花隈城の戦い

1578年、荒木村重は織田信長に反旗を翻して有岡城に籠城し、有岡城の戦いとなります。
このとき、花隈城は、18000石にて、一族の荒木元清(あらき-もときよ)が守備していたようです。

花隈城の戦い

他にも荒木家の重臣として、大河原具雅、瓦林越後守が詰めていたようですが、根来衆・渡辺藤左衛門、雑賀衆・鈴木孫市らも含めて、侍600人、雑兵1800人で籠城したともされます。
茨木城中川清秀や、高槻城の高山右近が織田家に降伏し、播磨・三木城も落城して、毛利の援軍も得られず孤立した荒木村重は、有岡城から脱出すると、子の荒木村次が守備していた尼崎城(大物城)に逃れます。
しかし、有岡城が攻撃を受けて落城し、捉えられた荒木ダシなどの妻や一族郎党が、見せしめで処刑されると、荒木村重と荒木村次は、この花隈城へ更に逃れました。
池田勢が追撃すると、池田恒興池田元助は諏訪山に布陣し、次男・池田輝政は生田神社の森に陣を構えました。
また、紀伊雑賀衆の援軍が大倉山に入って、花隈城を包囲します。

花隈城

約4ヶ月間くらい、小競り合いが続きましたが、1580年7月2日、池田勢が総攻撃を開始する耐えきれず、荒木村重・荒木村次・荒木元清らは毛利領の備後・鞆城へと逃走しました。
大河原具雅は城兵の助命を嘆願して自刃したとされます。

花隈城

その後、花隈城は池田恒興に与えられて、摂津の統治者となりました。
しかし、花隈城には入城せず兵庫津に新城を築いて「兵庫城」の築城を開始しました。
池田恒興は、新しく兵庫城を新築するのに、花隈城の石垣や建物などを移築したとされています。
そのため、摂津・花隈城は廃城となっため、現在、立派な石垣で、公園としてとても整備されていますが、石垣は模擬で、天守台も模擬でして、戦国時代のものではありません。

本能寺の変のあと、池田恒興は、わずか2年で美濃・大垣城に移封され、大坂城・豊臣秀吉の直轄地となると、片桐且元が兵庫城に代官として入っています。


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花隈城への交通アクセスですが、とても便利です。
JR西日本と阪神電鉄の元町駅からは徒歩5分、阪急神戸高速線の花隈駅からは徒歩2分、神戸市営地下鉄の県庁前駅からは徒歩7分とアクセスは良好です。
また、花隈城の下が神戸市営駐車場(有料駐車場)になっています。
今回は、尼崎城から寄りました。

神戸市内中心部の城跡で、訪問するのにはとても便利ですので、ぜひ、お立ち寄り頂ければと存じます。
見学所要時間は15分といったところです。

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高田哲哉と申します。
20年以上戦国武将などの歴史上の人物を調査している研究家です。
日本全国に出張して城郭も取材させて頂いております。
資格は国内旅行地理検定2級、小型船舶操縦士1級など。

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