静岡県

勝間田城の解説~茶畑が広がる勝間田修理亮の本拠地

勝間田城




勝間田城とは

勝間田城(かつまたじょう)は、静岡県牧之原市勝田にある山城で、標高は131m、比高は77mとのことです。
勝間田川の最上流部にあたる牧之原台地の尾根に築かれており、遺構が良好な状態で残されています。

勝間田城

最初の築城は不明ですが、古くから勝間田川の流域(榛原地域)を治めていた勝間田氏が築いたものと考えられます。
横地城主である横地頼兼(横地太郎頼兼)の次男が、勝間田に住むと文献にあることから、横地氏の分家が、勝間田氏である可能性もあります。
勝間田氏の出自は、藤原南家の工藤氏の系統とする説、桓武平氏の平良文の落胤ともされますので、まぁ、婚姻関係を結んだり、養子で入ったりしたのかも知れません。
平安時代後期には、勝間田氏が見受けられ、1156年、保元の乱では、源義朝の軍勢に加わりました。





鎌倉時代には御家人となっており、勝田成長(勝田平三郎成長、勝田三郎、勝田平三)の名があります。
鎌倉時代後期の武士としては、勝間田長清(かつまた-ながきよ)、別名:藤原長清がおり、上京して冷泉為相から和歌を学んでいます。
特に、1万7000首以上を収めた「夫木和歌抄」(ふぼくわかしょう)と言う、大作を編纂したことで、知られます。

勝間田城

室町時代に入っても、源氏足利尊氏に従ったようで、室町幕府の奉公衆にもなったようです。
勝間田定長が応永年間(1394年~1428年)に築いたともされますので、築城年としては有効な気が致します。
横地城の横地氏は、同族(親戚)とされ、相良城の相良氏とは姻戚関係を結んでいました。

勝間田城

応仁の乱が勃発していた、1476年、駿河守護の今川義忠が遠江に進出し、遠江守護(越前守護・尾張守護)・斯波義廉と対立します。
このとき、勝間田修理亮と横地四郎兵衛(横地秀国?)は、斯波義廉(しば-よしかど)に味方し、磐田の見付城を改修しましたが、今川義忠に攻められ、勝間田城と横地城(金寿城)は落城しました。
清浄寺が菩提寺と伝わります。

勝間田城

ただし、横地城の横地氏と勝間田氏の残党は、遠江小笠郡塩買坂(静岡県菊川市)の塩買坂での戦いにて、今川義忠を襲撃しました。
馬上にいた今川義忠は、流れ矢に当たって討死し、僅か4歳の今川氏親が跡取りだったため、今川家では家督争いとなりました。
今川氏親の母は、北川殿と言い、弟・伊勢盛時を、駿河に呼んで、家督争いを有利に進めました。
そして、今川家にて活躍した伊勢盛時は、興国寺城を与えられ、伊豆に進出したのち、小田原城にて独立を果たし「北条早雲」として知られたのです。

滅亡後、生き残った勝間田修理之亮(伊野八郎)など、勝間田氏の一族は、相良から船で海に逃れ、富士あたりで上陸し、山に隠れました。
昼間は、山の中に隠れて、煙が見えない夜に、飯を炊くという逃亡生活を送ったあと、しばらくして、御殿場の印野に移住して、荒れ地を開拓したようです。

ただし、1496年に、横岡城の鶴見因幡守が、勝間田城の勝間田播磨守と共に、今川家に属していた、松葉城の河合成信(河井成信)を攻め滅ぼしたともあり、その後、今川氏親が、勝間田城を攻略したともあります。
日本全国にいる勝間田さん、勝俣さん、勝又さんのご先祖様は、この牧ノ原の勝間田氏と言う事になります。
戦国時代の後半には、遠江に侵攻した武田勝頼によって、勝間田城の北の曲輪(二の丸)が改修・増築されたと考えられています。

交通アクセス

勝間田への交通アクセスですが、JR金谷駅から、静鉄バス「勝間田線」に乗車して、陽光院前バス停下車し、徒歩約25分で登城口。
その麓に無料の駐車場(5台)が整備されています。
その駐車場付近から、勝間田城跡まで、舗装された道路もありますので、一見、車で登っていけそうです。

勝間田城の登城口

しかし、クルマで入ってしまうと、止める場所もなく、農道ですので、地元の皆様に迷惑をかけてしまいます。
自動車は、麓の駐車場に、止めて、歩いて登城願います。





勝間の扇松堂菓子店(水曜定休)にて、勝間田城の御城印も、販売しているようです。

勝間田城の御城印

清浄寺(しょうじょうじ)には、勝間田氏の墓が、集められているる模様です。
今回、時間の関係で、全部は周れませんでしたが、お茶の栽培もたくさんある牧ノ原台地の城跡でした。

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城迷人たかだ

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(株)TOLEDO、高田哲哉と申します。
20年以上戦国武将などの歴史上の人物を調査している研究家です。
日本全国に出張して城郭も取材させて頂いております。
資格は国内旅行地理検定2級、小型船舶操縦士1級など。

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