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花沢城の解説「花沢城の戦い」小原鎮実(大原資良)が守った城跡

花沢城




花沢城とは

花沢城(はなざわじょう)は、静岡県焼津市高崎にある標高150m、比高100mと堅固な山城で、花澤城とも書きます。
最初の築城は不明ですが、今川家の本拠「駿府」を守る西側の防衛拠点として、西の入口を塞ぐ形で、整備されたようです。

花沢城

現在でも、国道1号、東名高速、東海道本線、東海道新幹線が、すぐ近くを通過している交通の要所でもあります。
文献として明確な情報としては、花倉の乱が、終わったあとの戦国時代の天文6年 (1537年)に整備されたと言う事になります。
花沢城の城主としては、今川家の一門である関口氏録と考えられます。
瀬名家から関口家の家督を継いだ関口親長は、持舟城(用宗城)主にもなっており、娘・築山殿は、徳川家康の正室となりました。

花沢城の戦い

永禄11年(1568年)、甲駿同盟は手切となり、年末の12月6日、武田信玄は駿河へ侵攻を開始します。(駿河侵攻)。
そして、12月12日、迎え撃つ今川氏真は、薩埵峠に陣を張ろうと、駿府から興津・清見寺に入りましたが、瀬名信輝・葛山氏元・朝比奈政貞・三浦義鏡など、有力家臣21名が武田家に寝返ります。





そのため、大きな抵抗もできないまま、今川勢は敗走し、12月13日、駿府は武田勢に占領されました。
この時、今川氏真は、一目散に、朝比奈泰朝の掛川城へ逃れています。
その今川氏真の撤退を支えたのが、花沢城にいた小原鎮実(おはら-しげざね)になり、浜名湖の宇津山城にて籠城していましたが、転戦してきました。

武田信玄は、翌年の1570年1月早々に、武田勝頼武田信廉・長坂長閑・三枝昌貞(三枝守友)・曽根昌世真田昌幸らと、駿河・花沢城に繋がる、高草山の中腹に陣を置き、花沢城を見降ろしました。
そして、1月4日から「花沢城の戦い」とになります。

花沢城の戦い

花沢城にて、小原鎮実(大原資良)は、大木・大石を投げ落とし、熱湯・熱砂を武田勢に浴びせ、抵抗を続けましたが、1月8日に城を捨てて、遠江・高天神城の小笠原氏助(小笠原信興)を頼って後退しました。
<注釈> 別の説では、14日後に城を捨てたとある。
しかし、既に徳川家康に内通していた小笠原氏助は、 小原鎮実(大原資良)と、三浦義鎮の首をはね、徳川家康に引き渡しています。
小原鎮実(大原資良)の妻子ら75名も、ことごとく、処断されたともあります。





花沢城を落とした武田信玄は、焼津も占拠し、長谷川正長が守備していた徳一色城(駿河・田中城)を落して、山西地域(志太平野)も占領しました。
なお、その後の花沢城を、武田勢が改修したと言う記録はないため、廃城になった模様です。

交通アクセス

JR東海道本線・焼津駅の南口より焼津循環線(バス)にて、高草山石脇入口バス停下車して、徒歩20分です。
焼津駅から歩くと1時間かかりますし、バスに乗っても、結果的に、結構歩くため、焼津駅の観光案内所で、電動自転車を借りて、駿河・石脇城や、方ノ上城とセットで訪れると良いでしょう。
クルマの場合、駐車場は、裏手にある、花沢の里・観光駐車場を利用となります。

花沢城跡は、案内板もあり、登城口や道も、整備されているようですが、今回は時間がなく、麓からの撮影に留めました。
花沢城の御城印は、焼津市歴史民俗資料館の窓口にて、販売しているとの事です。





花沢城の奥まったほう(北部)には、奈良時代の街道沿いに、伝統的な街並み・山村集落が残る「花沢の里」があり、国の重要伝統的建造物群保存地区として整備されています。
クルマはすれ違いが難しいので、手前にある「花沢の里・観光駐車場」利用となります。

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(株)TOLEDO、高田哲哉と申します。
20年以上戦国武将などの歴史上の人物を調査している研究家です。
日本全国に出張して城郭も取材させて頂いております。
資格は国内旅行地理検定2級、小型船舶操縦士1級など。

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