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但馬・出石城【続日本100名城】観光名所と出石藩主の小出吉英

但馬・出石城




但馬・出石城とは

出石城(いずし-じょう)は、兵庫県豊岡市出石町にある梯郭式平山城で、標高は56、比高は40mとなり、別名は高城とも言います。
詰の城となる背後の有子山城とともに続日本100名城にも選ばれています。
日本100名城としては、出石城・有子山城をひとつとして選定されていますが、当サイトでは別の城として、それぞれご紹介させて頂きます。





戦国時代には此隅山城、そして有子山城が使われました。
しかし、関ケ原の戦いのあと、1604年に、小出吉英は有子山城の本丸部分を廃止して、山麓の郭および館のみを残して、出石城と命名すると江戸幕府に願い出て居城としました。

但馬・出石城と有子山城

そのため、平地に、堀で囲った三の丸が築かれ、下郭、二の丸、本丸、稲荷丸と階段状に曲輪が設けられて出石藩の藩庁と居館が形成されました。

出石城

但馬・出石城には天守はなく、櫓が4つあったと言い、本丸西隅櫓と東隅櫓が復興されています。

出石城

出石城の最上段は稲荷曲輪ですが、一帯は登城橋河川公園として整備されており、観光地となっています。

出石城の稲荷曲輪

三ノ丸の北には辰鼓楼(辰鼓櫓)がありますが、この建物じたいは明治4年に建てられたものとなります。

辰鼓楼(辰鼓櫓)

また、出石の城下町も整備され、現在に至る町並みが残った訳です。
その後、一国一城令によって、但馬では出石城が唯一の城郭となっています。

但馬・出石城

小出吉英

この出石藩主・小出吉英(こいで-よしひで)は、1587年に小出吉政の子として生まれました。
父・小出吉政(こいで-よしまさ)は、尾張・中村の生まれで、豊臣秀吉の母・大政所の妹である栄松院の嫁ぎ先、小出秀政の長男でした。
そして、豊臣秀吉には馬廻として仕えていました。
父は、関ケ原の戦いにて、自らは石田三成に味方して田辺城を攻撃しましたが、弟・小出秀家には300の兵にて徳川家康に帯同させていました。
そして、弟・小出秀家は東軍として働いたため、お家取り潰しは免れています。

出石城

1603年に、小出秀政の遺領である岸和田城に小出吉政が移って隠居し、小出吉英が家督と6万石を継いだと言う事になります。
正室は保科正直の娘・ようで、徳川家康の養女となって小出家に嫁いでいます。

出石城

1614年、大坂の陣の前には、大坂城の豊臣秀頼から豊臣一族として参じるようにと黒印を送られましたが、大野治長、津田頼長らの書状なども受け取らず、すべて徳川家の本多正純に提出した模様です。
そのため、徳川家康は大変喜び、大坂城との和平交渉の際には、大野治長の嫡子・大野信濃守治徳(大野長徳)を一時、小出吉英の陣にて預かっています。
大坂夏の陣では、金森可重、伊東治明らと大阪城になだれ込み、小出勢は首級107を挙げています。

出石城下

1633年に、出雲・松江城の堀尾忠晴が無嗣断絶で改易になると、古田重恒、池田長常らと松江城の接収を担当しましたが、1637年、京極忠高の没収の際には、古田重恒、亀井茲政と共に松江城に入っています。

しかし、小出家も、1696年に小出英及が3歳で死去し無嗣改易となり、代わって松平忠周が48000石、そのあと上田城から58000石にて仙石政明が入城しました。
そして、廃藩置県までは仙石氏の居城となっています。

出石城

仙石秀久ゆかりの城は、ほんと日本各地にありますが、出石城の本丸跡には感応殿と呼ばれる社殿があり、権兵衛こと仙石秀久が祀られています。

出石家老屋敷は、江戸後期の上級武士(家老級)の居宅で、幕末にあった仙石騒動の中心人物である仙石左京の屋敷があった場所となります。

出石家老屋敷

また、禁門の変のあと、長州にも帰れなくなった桂小五郎が、出石に潜伏して営んでいたといわれる廣江屋跡に、記念碑があります。

桂小五郎居住跡(荒物屋跡)

出石城への行き方

交通アクセスですが、JR山陰本線の江原駅、または豊岡駅から全但バスの「出石」行きに乗車して終点下車。

有料駐車場は「大手前有料駐車場」「庁舎南有料駐車場」「西の丸有料駐車場」などです。
観光案内所では、縄張図も掲載されている「此隅山城」「有子山城」「出石城」パンフがあります。

出石城

出石皿そば

ランチタイムであれば、仙石氏が信州からそば職人を連れてきたのがはじまりである、名物「出石皿そば」がお勧めです。
あちこちに「蕎麦屋」がありますが、なんでも黒田官兵衛の末裔が店を出しているという「官兵衛」さんにて、皿そばを頂きました。

出石皿そば「官兵衛」

小さいお皿なので、わんこそばのように食べる方法となっています。

出石皿そば

観光協会にて、出石皿そば巡り巾着セット(1800円)と言うのも販売されています。
巾着に永楽通宝が3枚入っており、永楽通宝1枚にて、1店舗3皿、合計3店舗のハシゴができる仕組みです。
春には桜の名所としても人気な出石城です。

時間があれば、沢庵和尚で知られる宗鏡寺さんもお勧めの観光スポットです。

有子山城 山名氏の本拠地となる山名氏城跡
此隅山城 山名氏が最盛期を迎えた本拠地
但馬・朝倉城 朝倉氏の本貫地で越前・朝倉氏もここから発祥
豊岡城(城崎城) 宮部継潤が整備した城
竹田城 日本100名城で日本屈指の山城
沢庵宗彭の簡単解説 宗鏡寺と沢庵和尚「紫衣事件」
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城迷人たかだ

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(株)TOLEDO、高田哲哉と申します。
20年以上戦国武将などの歴史上の人物を調査している研究家です。
日本全国に出張して城郭も取材させて頂いております。
資格は国内旅行地理検定2級、小型船舶操縦士1級など。

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