茨城県

常陸・石田館(平国香居館跡)解説~筑波山の西側にある古い城跡

常陸・石田館




常陸・石田館とは

常陸・石田館は、茨城県筑西市東石田にある平城です。
石田の営所、平国香居館とも言い、最初の築城は、平国香(たいら の くにか)になります。
現在の長光寺付近に、常陸・石田館(平国香居館)があったとされ、寺の入口に案内板もあります。

平国香居館

1976年、平将門の大河ドラマ「風と雲と虹と」が放送された頃は、観光バスも来ていたそうです。
舘跡としては、北にある鹿島神社付近ともされ、すべてにおいて、諸説ありますので、ご容赦を。





898年とされますが、上総介となった父・高望王(平高望)は、正室・藤原良方の娘が産んでいた、長男・平国香、次男・平良兼(たいら の よしかね)、3男・平良将(たいら の よしまさ) と共に、千葉に赴任しました。
父・高望王(平高望)は、武射郡(山武市)を本拠にしたと考えられ、横芝光町には「屋形」と言う地名が残っています。
平国香は、当初、上総国菊間(千葉県市原市菊間)を本拠にしたと考えられます。
その後、常陸大掾・源護の娘を妻にすると、源護(みなもと の まもる)の領地に移ったと考えられ、平国香が常陸大掾を継いだともされます。
源護の本拠は真壁でして、石田館とは約9km、徒歩2時間くらい離れた場所となります。
<注釈> 常陸大掾の源護は、武蔵権介になった源宛(箕田宛)と同じ嵯峨源氏と考えられる。





ちなみに、高望王(平高望)の次男・平良兼は真壁郡羽鳥にも屋敷があったようで、3男・平良将は下総国豊田郷の下総・豊田館が本拠、4男・平良文は筑波郡水守郷の水守城という事になります。
そして、平国香の長男・平貞盛は、石田館で生まれたとされます。
920年頃?に生まれたと推定されることから、その頃には、すでに、石田館に平国香がいたものと推測されます。

常陸・石田館

その頃、源護は、新治・大國玉(茨城県桜川市大国玉)の大国玉神社神官・平真樹と領地の境界線争いとなっているため、高望王(平高望)に支援を求めた可能性も考えられます。
これに対して、平真樹(たいらのまさき)は、娘・君の御前を、平将門に嫁がせて、急に力をつけていた、平将門に調停を頼みました。

そのため、935年2月4日、源護の子である源扶・源隆・源繁の兄弟は、真壁・野本(茨城県筑西市赤浜付近)にて、平将門を待ち伏せしました。
しかし、平将門は、これらを撃退し、源扶ら兄弟は奮戦するも討死したと言います。(野本の戦い)
勢いに乗じて、平将門は大串・取手(下妻)から、源護の本拠・真壁を焼き討ちし、その際に、常陸・石田館の平国香も襲撃されて焼死しました。
こうして、平将門の乱(承平天慶の乱)が、真壁から始まったと言う事になります





その後、京で朝廷に仕えていた、平国香の長男・平貞盛は、休暇を申請して常陸に下向しました。
平貞盛は、母方の叔父・藤原秀郷の支援があり、最後には、平将門に勝利した大将のひとりになっています。
平貞盛の弟・平繁盛(たいら の しげもり)は常陸大掾に任じられ、水守城に入って、平将門に対しました。

平国香の墓と伝わる場所は、常陸・石田館から東に離れた、台地の先端付近、筑波山を望む場所にあるようです。

平国香は、常陸平氏(越後平氏・城氏)の租で、平清盛など伊勢平氏とは同族でです。
子孫には、常陸・多気山城の多気義幹などがいます。
平安時代など、古い時代は、道路も整備されていないので、桜川を使った水運がないと物資の輸送も難しいため、だいたい、川の流域で、低湿地帯に面している地勢に館が設けられました。

交通アクセス

常陸・石田館への交通アクセスですが、長光寺の入口を入ると、広い未舗装の駐車場があり、利用可能です。
公共交通機関での訪問は、かなり厳しいです。
どうしても、電車・バスで行く場合には、土浦駅から関東鉄道バスにて、筑波山口(旧・筑波駅)へ行き、その「筑波山口レンタサイクル」で貸自転車になるかと存じます。
ちなみに、筑波山口レンタサイクルは、無料の駐車場もありますので、クルマで行って、貸自転車と言うパターンも可能です。
事前にレンタサイクルが営業しているか?、ご確認の上、ご訪問願います。





長光寺の入口は、当方のオリジナル地図でも、ポイントしております。
時間があれば、真壁城や、水守城など、セットでどうぞ。
また、この明野町は、安倍晴明の伝承も多く残ります。

平国香の解説~筑波山の西に拠点を持った平高望の長男
水守城(水守営所)の解説~かなり歴史が深い筑波の古城「平良正」「平為賢」
平将門とは わかりやすく3分で 平将門の乱
平貞盛の解説~藤原秀郷(俵藤太)と平将門を討つ
安倍晴明とは 日本の呪術師史上トップクラスの陰陽師
真壁城 真壁久幹と真壁氏幹の鬼真壁
日本全国のお城マップ





コメント

  • トラックバックは利用できません。

  • コメント (0)

  1. この記事へのコメントはありません。

城迷人たかだ

投稿者の記事一覧

(株)TOLEDO、高田哲哉と申します。
20年以上戦国武将などの歴史上の人物を調査している研究家です。
日本全国に出張して城郭も取材させて頂いております。
資格は国内旅行地理検定2級、小型船舶操縦士1級など。

只今人気のお城

城めぐり 2100城超えました

城めぐり
PAGE TOP