神奈川県

山田城山 (鎌田氏館) 鎌田政清 (鎌田正清、鎌田政家、鎌田正家、鎌田兵衛正清)

山田城山




武蔵・山田城山(やまた-しろやま)は、神奈川県横浜市都筑区南山田町にある平山城で、山田神社が建っています。
別名は、鎌田氏館とも呼び、中原街道の抑えの役割もあったようです。
平安時代末期には、藤原秀郷流・首藤氏の一族とされる鎌田政清(鎌田正清、鎌田政家、鎌田正家、鎌田兵衛正清)と言う土豪の領地になっていました。
この頃、相模国鎌倉郡山内荘を領していたのが、山内首藤俊通ですので、恐らくは同じ一族と推測できます。





1123年に生まれた鎌田政清は、鎌田権守通清の子です。
鎌田政清の母は源義朝の乳母を務めたとされ、源義朝の信頼も厚く、1156年、保元の乱にも参陣しています。

山田城山

鎌田政清の妻は、長田忠致の娘でして、1160年、平治の乱で源義朝が敗れると、鎌田正清と源義朝は落ち延びます。
そして、妻の実家である尾張の長田忠致の館に身を寄せました。

鎌田氏館

このとき、長田忠致・長田景致に裏切られて、源義朝は浴場で討ち取られ、鎌田政清も殺害されたと言う事になります。
嘆き悲しんだ鎌田政清の妻(長田忠致の娘)は、川に身を投げて自殺したとされていますが、この川が、近くの早渕川なのか、鶴見川なのかは、不明です。
知多半島の美浜町にある野間大御堂寺に、源義朝の廟所がありますが、その一角に、鎌田政家の墓と、烈婦平氏墓と刻された碑があります。

平清盛は、源義朝の子である源頼朝源義経の命までは取らなかったため、のち源頼朝は挙兵し、鎌倉幕府が樹立されました。

山田神社

鎌田政清の子である鎌田光政などは、みな討死などで、跡取りがいなかったともされ、のち征夷大将軍となった源頼朝は、鎌田正清の一人娘に、鎌田氏の名跡を継ぐことを許されたとされますが、その鎌田氏については不詳となります。
僭越ながら、ひとつの可能性として記載致します。(絶対、そうですとは申しません。)
吾妻鏡には、1194年に鎌田正清の息女が亡き父と義朝公の菩提を弔うため鎌倉の勝長寿院で供養を行ったとあり、源頼朝と北条政子も列席しました。
また、鎌田政家の遺児は、源頼朝の祐筆となった藤井俊長鎌田俊長、鎌田新藤次)と言う話もありますので、この藤井俊長が婿養子なのかも知れません。
もし、そうだとしたら「俊」の字は、首藤家の宗家筋である山内首藤俊通も使っていますので、山内・首藤氏から婿養子になった可能性もあるでしょう。
山内首藤経俊の母・山内尼は、源頼朝の乳母を務めていました。

山田神社

鎌倉幕府が成立した際の政所(まんどころ)四等官は下記の通りです。
政所別当・大江広元
主計の允・二階堂行政
案主・藤井俊長(鎌田俊長)
知家事・中原光家
※案主(あんじゅ)とは文書・記録を司る役職名です。

山田城山 (鎌田氏館)

ちなみに、鎌田俊長は、伊豆・鎌田城を築いたとも考えられています。

時代が変わって戦国時代の1559年に記録された「小田原衆所領役帳」では、小机衆の曾禰外記が都筑郡山田郷62貫文で知行しています。
ただし、曾禰外記(曽弥外記)の城跡は不明でして、この山田城山が使われていたかなどはわかっていません。
曽根氏と関連性が高いと思われる城は、大倉山に大曾根城があります。
また、荏田城がある江田の領主としては、曾根采女助の名があります。





曽根外記(そねげき)のあと、徳川家康が江戸城に入ると、八王子千人同心12人の知行するところとなり、のち改易もあって8給地となりました。

そもそも、山田(やまた※やまだと濁りません)と言う地名は古くは矢股(やまた)と書いたようです。
このヤマタと言う意味は、矢と言うのは谷(ヤ)で湿地帯であり、股と言うのは川が分かれていると言うのが由来のようです。





山田城跡とされる山田神社(やまたじんじゃ)は、稲に付く害虫を追い払い、米の豊作を願うための「虫送り」と言う伝統行事でも有名です。

山田城山 (鎌田氏館、武蔵・山田城、山田神社)への交通アクセス・行き方ですが、横浜市営地下鉄グリーンラインの東山田駅から徒歩15分、距離1kmくらいです。
西側からアプローチすると、山田神社のところに、1~2台だけ停車できるスペース(下記写真)がありましたので、当方のオリジナル地図でポイントしておきます。

山田城山

このあとは、武蔵・井田城へ向かいました。

藤井俊長(鎌田俊長、鎌田新藤次俊長) 鎌倉幕府政所の案主
茅ヶ崎城 横浜の整備保存された茅ヶ崎城址公園
有馬城山 (武蔵・有馬城) 削られている城
荏田城 なかなか歴史ある横浜の城跡
篠原城 (相模・金子城) 金子氏の一族が治めていたか?
関東や神奈川県の城跡などのオリジナル地図





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城迷人たかだ

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(株)TOLEDO、高田哲哉と申します。
20年以上戦国武将などの歴史上の人物を調査している研究家です。
日本全国に出張して城郭も取材させて頂いております。
資格は国内旅行地理検定2級、小型船舶操縦士1級など。

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