秋田県

角館城 6歳で家督を継いだ戸沢道盛の復活劇

角館城

角館城(かくのだて-じょう)は、秋田県仙北市の角館・古城山にある標高166mの山城で小松山城とも言います。
比高は100mとなかなか堅固です。

最初の築城はよくわかっていませんが、角館から北にある門屋城主だった戸沢家盛が移って角館城を築城したとありますが、地勢から考えると、もっと昔から砦として機能はしていたと推測致します。
諸説ありますが、1424年、戸沢家の重臣であった小松山城主・角館能登守が、小野寺氏と通じて謀叛を起こしたため、戸沢家盛が討ち果たしたとあります。、
そして、戸沢氏は本堂城の本堂忠親などを配下として勢力を拡大し、戦国大名になっていきます。
戸沢氏第15代である戸沢秀盛(とざわ-ひでもり)の母は、本堂政親(本堂伊勢守政親)の娘です。
その戸沢秀盛が1529年に死去すると、正室・楢岡長祐(楢岡左馬介長祐)の娘が産んだと考えられる、戸沢道盛が家督を継ぎましたが、まだ僅か6歳でした。





本丸からの展望は良いらしく、削平地・空堀が残っているものの、全体的には荒れていて遺構もあまりないらしく、熊注意と言う事らしいです。
そのため、叔父で出羽・淀川城主の戸沢忠盛(とざわ-ただもり)が後見しましたが、宗家乗っ取りを企てて、戸沢道盛と母の楢岡長祐の娘を追放しました。
しかし、戸沢家の家臣らが反発し、楢岡氏を中心に六郷氏・本堂氏・白岩氏らが圧力を掛け、1532年に叔父・戸沢忠盛は秋田領との境界にある出羽・淀川城に戻り、戸沢道盛が角館城に復帰しています。
戸沢道盛の正室は、本堂親条の娘で、1551年に嫡男・戸沢盛重(とざわ-もりしげ)が誕生しています。
戸沢道盛が隠居すると、戸沢盛重が継ぎましたが、病弱だったようで、1578年に弟・戸沢盛安に家督を譲っています。
こうして、智勇に優れた名将・戸沢盛安は13歳で角館城主になりました。

戸沢盛安は、激動となった戦国時代に、角館城を守り切りましたが、1590年、豊臣秀吉小田原攻めに参陣した際に、陣中にて病没しました。
享年25と言う若さです。

その後、角館城は4万5350石で安堵されましたが、角館城を除く戸沢35館は破却を命じられたと言います。

戸沢政盛のとき関ケ原の戦いを迎え、徳川家康に味方したものの働き不十分とされ、4万石にて常陸・小川城主(小河城)に移り、のち常陸・松岡城を本拠としています。

代わりに角館城の領主になったのは、常陸から減封となった佐竹家で、本拠は秋田城(久保田城)です。
そのため、1602年、須田盛秀が角館城を受け取り、佐竹義宣の弟・蘆名義広が16000石にて入りました。

当初は古城山の中腹に館を構えましたが、正室・小杉山御台(蘆名盛興の娘)が角館城中で妖怪を見たとして、居館を麓に移したという伝承があります。

蘆名義広は、河川の氾濫や火災などを防ぐため、1620年から古城山の南側を新たな城下町として道も広くするなどして移転させました。
これが、現在も残る「みちのく小京都」の角館城下町「武家屋敷」です。

角館城下町

元和6年(1620年)一国一城令の際には、梅津半右衛門憲忠によって廃城となりましたが、1656年、蘆名氏が断絶すると佐竹北家の佐竹義隣が出羽・紫島城から角館に入り、更に城下を整備したとされます。

行き方・交通アクセスですが、JR田沢湖線・秋田新幹線の角館駅から、武家屋敷の方へ徒歩25分、またはタクシー8分で登山口となります。
角館駅にはレンタサイクルもありますので、お勧めですが、冬期は休業していますのでご注意を。
城下町のほうは、観光バスの駐車場もあります。





登山口から徒歩15分の登りで本丸跡となります。
駐車場は、登り口のちょっと先に駐車スペースがあるようです。
前述のとおり、本丸部分はかなり荒れていると言う情報があり、また運が悪く、雨上がりと言う事もあり登城まではしませんでした。
別途、角館武家屋敷の様子をご紹介するページを設けています。

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