兵庫県

但馬・八木城 別所重宗が石垣の城に改修

但馬・八木城

但馬・八木城(やぎ-じょう)は、兵庫県養父市八鹿町八木にある連郭式山城で、国の史跡に指定されています。
別名は、八木石城、石城とも言いますが、標高409mの土城山にあることから、八木土城とも呼びます。
なお、ややっこしいのですが、麓から登ると最初のピークとなる標高303mの石垣が残る「城山」を八木城(石城)としており、200mほど尾根伝いの高いところにある土塁作りの土城山のほうは、古くからある城で土城(八木古城)と言います。
まぁ、すべて合わせて八木城と言う事ですが、これまた八木城と言う名の城跡は多く、京都府南丹市の丹後・八木城、広島市安佐南区の安芸・八木城もありますので、混同しないよう注意が必要です。





最初の築城はかなり古く、1063年に前九年の役で功があった閉伊頼国(へい-よりくに)が、源頼家から但馬国を与えられて、八木に築城したのが始まりとされており、その古い遺構が八木土城にあることから、国史跡になっている次第です。
もっとも、山のうえは詰めの城ですので、平時は麓にある八木城殿屋敷が拠点だったようです。
しかし、1194年に、朝倉高清が但馬国を与えられるとすぐ近くに朝倉城を築城し、朝倉氏と閉伊氏は争いとなりました。
朝倉高清が勝利すると、朝倉高清の子・朝倉重清が八木城に入り、八木重清と称します。
この八木氏は15代、300年以上にわたり続き、八木重家のときに但馬守護・山名時氏と山名時義の重臣になり、太田垣氏、垣屋氏、田結庄氏と共に「山名四天王」のひとりになっています。
また、但馬・朝倉氏は、のちに越前・朝倉氏へと発展していきます。

戦国時代になり、八木豊信(やぎ-とよのぶ)のときには、毛利家の後ろ盾を得て、織田家に味方した田結庄是義・垣屋光成などと対立しています。
しかし、羽柴秀吉が但馬に侵攻すると、織田家に臣従しました。
1580年には、鳥取城の戦いにも参加すると、八木豊信は2万石にて、因幡・若桜鬼ヶ城を任されています。
1581年、山名豊国から毛利勢の吉川経家に鳥取城主が代わると、毛利勢の圧迫を受け、若桜鬼ヶ城を去った八木豊信の消息は不明となりました。

そのあと、八木城主となったのは別所長治の叔父・別所重宗(べっしょ-しげむね)となります。
2014年のNHK大河ドラマ「軍師官兵衛」にて、佐戸井けん太さんが演じていた、別所家の中でも黒田官兵衛の説得に応じた織田家寄りの武将ですね。
結局、別所長治が織田家を見限って、三木城の戦いになった際に、ひとり反対して自ら浪人となっていました。
そんな、別所重宗を羽柴秀吉は1万5000石の大名として、但馬・八木城に迎えたのです。

別所重宗は福島正則の姉を継室に迎えたようで、また八木城の改修を行い、豊臣家の象徴でもある石垣の城にしました。
本丸には天守台、櫓台跡もありますが、その高石垣は9mほどの高さもあるそうです。

子の別所吉治は、九州攻め、小田原攻めにも参じました。
1600年、関ヶ原の戦いでは丹後・田辺城を攻撃しましたが、所領は安堵となり、丹波北由良藩に転封になると但馬・八木城は廃城となりました。





登城口近くには、丁寧に駐車場への案内があり、下八木公民館にクルマを5台ほど止めることが可能です。
獣除けのフェンスを開けて登って行きますが、本丸までは登るには比高230mで、じつに40分くらい掛かるようですが、登山道はよく整備されている模様です。
ただし、一直線の登城道、すなわち直登となりますので、息が切れそうです。
道の駅「ようか但馬蔵」の観光案内所に八木城のパンフレットがあるそうです。
見学所要時間は、但馬・八木古城も含めると約2時間とのことです。

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