神奈川県

土井谷砦のわかりやすい解説~笠原氏の菩提寺・雲松院

土井谷砦

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土井谷砦

土井谷砦 (どいやと-とりで) は神奈川県横浜市港北区小机町にある丘城
<注釈> 地名の読み方が「どいやと」のため倣った。

戦国時代小机城主となった笠原氏が、支城または出城(出砦)として砦を築いたとされ、小机城の本丸まで直線距離で900mと近い。
笠原氏の菩提寺になっている雲松寺の裏山にあると言う表現があるが、小生は正しくない表現だと感じる。


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土井谷と言うくらい、谷から北上してくる敵を警戒できる位置にはなるのだが、実際に訪問してみると雲松寺の裏山には直接あたららず、裏山を超えて更に向こう側の丘にあると言う表現が正しいと感じた次第だ。
どちらかと言うと、小机城の南東側を防御するために築かれたものと推測できる。

雲松院

戦国時代の1525年頃、小机城の城代・笠原信為が開基したのが小机町の雲松院(うんしょういん)。
笠原信為の父・笠原信隆の30回忌にあたる1525年(大永5年)頃と考えられる。

勝間田城主の菩提寺である牧之原の石雲院(せきうんいん)から天叟須孝と言う僧侶を招いて創建したようだ。

享禄二年(1529年)12月には雲松院に笠原信為が寄進。
内容としては、熊野堂5貫文は早雲寺殿茶の湯料として永代寄進するとあり、雲松院に早雲寺殿の菩提を弔う茶の湯料を笠原信為が寄進したと言う事になる。

<注釈> 雲松院は、俳優・内野聖陽さんの実家にあたる。

交通アクセス

土井谷砦への行き方であるが、小机駅前近くから雲松院に南下して、雲松院前の道路を南東に進むとやがて登り坂となり、人しか通行できない細い道になり、丘へと上がれる。
そして、両側が墓地になっている緩い階段を上がると稜線に出て、そのまま切通しを進むと下り坂となり土井谷に出る。(駅が近いので通行人は意外と多い)
土井谷で最初の2俣分岐を左方向に進み、大きな木がある東側の丘が土井谷砦跡とされる。
現在は私有地(畑)になっているので、づかづか進入しての撮影までは自粛した。

土井谷砦

クルマで行く場合には、小机駅近くのコインパーキングに止めて徒歩で向かうしかない。

土井谷の更に南側には、鎌倉御家人・佐々木高綱の居城である武蔵・鳥山城 (横浜の鳥山城)もあるのでセットでどうぞ。

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城迷人たかだ

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高田哲哉と申します。
20年以上戦国武将などの歴史上の人物を調査している研究家です。
日本全国に出張して城郭も取材させて頂いております。
資格は国内旅行地理検定2級、小型船舶操縦士1級など。

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