朽木城(朽木陣屋)は、滋賀県高島市朽木野尻にある平城で、別名は朽木館、朽木屋敷とも言います。
朽木谷(くつき-だに)は、朽木氏が鎌倉時代より支配しており、戦国時代には朽木元綱(くつき-もとつな)が領主でした。
朽木元綱は、1600年、関ヶ原の戦いの際に、最初は西軍として脇坂安治・小川祐忠・赤座直保ら布陣しました。
しかし、小早川秀秋が東軍に寝返ると、同じく徳川家康に寝返っています。
ただし、事前に寝返ることを報告していなかったとして2万石の所領は9590石に減封となりました。
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1万石以下ですと大名ではありませんので、交代寄合となりましたが、独自に陣屋の設置が許されて朽木陣屋を築いたと言う事になります。
三の丸もあり、7か所に多聞櫓もあったと言う規模を誇ったようです。
ただし、発掘調査の結果、室町時代の朽木城も、この位置にあったことが、新たに判明しているため、当方の記事では「朽木城」としてご紹介させて頂いております。
北側の山の上には、朽木西山城があり、詰の城だったようです。
朽木西山城の標高は362m、比高は200mと、なかなか堅固ですし、登城する場合には、熊さん注意です。
現在、朽木陣屋にはわずかな石垣、井戸などが残されています。
また、敷地内に朽木資料館があり、陣屋の模型や資料などの展示が行われており、写真撮影が許可されています。
ただし、事前に電話予約した場合のみで、9:00~16:30の間の約束時間に開館となり、月曜・火曜・年末年始はお休みです。
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朽木城跡への交通アクセス・行き方ですが、JR安曇川駅から朽木線バスにて約30分です。
安曇川駅の西口を出て右手の観光案内所には、レンタサイクル(貸自転車)もありますが、13時に閉まります。
無料駐車場は資料館の南側にあり、案内板は運動場の西側にもあります。
駐車場の入口を当方のオリジナル地図にてポイントしておきます。
なお、駐車場も路面が荒れていますが、朽木城(朽木陣屋)の敷地内も、あまり手入れはしていないようで、訪問時は草も伸び放題となっていました。
資料館も通常はカギが掛かっている状態ですので、なんだか、空き家があるような空間に迷い込んだような感覚になったのを覚えています。
まぁ、訪れるのは物好きな方だけでしょうから、仕方ないところではありますが・・。
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ちなみに、道の駅「くつき新本陣」のランチ(昼食)は、地元食材のバイキング式(食べ放題)です。
朽木氏岩神館とセットでどうぞ。
・朽木元綱とは~織田信長の退却を助けた湖西の朽木領主
・朽木氏岩神館 旧秀隣寺庭園 朽木元綱
・熊川城 沼田麝香のふるさと? 沼田光兼も
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