滋賀県

肥田城 高野瀬秀隆 野良田の戦い

肥田城

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近江・肥田城(ひだじょう)は、滋賀県彦根市肥田町の宇曽川の左岸にある平城です。
最初の築城は不明ですが、戦国時代の大永年間(1521年~1528年)に高野瀬城主・高野瀬隆重(高野瀬頼定)が築いたとされます。
当時、宇曽川中流は湿地帯だったようで、宇曽川と愛知川を天然の堀として、なかなかの要害だった模様です。

高野瀬氏は、近江源氏佐々木氏の分かれとされ、主筋にあたる観音寺城の六角氏に従っていて、その命にて、肥田城を追加で築城したとされます。
恩賞が無いことで六角氏に不満を抱いていたようで、高野瀬秀隆(たかのせ-ひでたか)の代のとき、1560年頃に近江・小谷城主の浅井長政の調略を受けて六角氏から寝返ります。


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そのため、1560年8月、激高した六角承禎は、肥田城に軍勢を差し向けました。
このとき、六角勢2万5000の大軍は、なんと「水攻め」を行うため土塁を築きました。
なんでも、幅23m、長さ6.3㎞の土塁(堤防)を築いたとあります。
下記が現存する水攻め堤防の跡で、今では河川の堤防として再活用している模様です。

 肥田城水攻堤

しかし、戦国時代に築いたこの堤防は、破れて失敗しました。
この報を受けた浅井長政は、近江・小谷城から、1万1000を出して援軍したため、六角氏との野良田の戦い(のらだのたたかい)となりました。
肥田の戦い、宇曾川の戦い、野良田表の戦いとも呼ばれます。

下記は、野良田の戦いの史跡となっている場所です。

野良田の戦い

六角勢は先鋒に蒲生定秀と永原重興、第2陣に楢崎壱岐守と田中治部大輔らで先に布陣していますし、2万5000であり、浅井勢1万1000より、兵力でも2倍以上と、だいぶ有利です。
最初こそ、六角勢は優勢だったようですが、浅井勢の巧みな斬り込みなどで崩されて、浅井長政が勝利を収めました。

野良田の戦い

このとき、浅井長政は、まだわずか15歳でしたが、六角氏に臣従していた浅井家が、逆に六角氏を上回る勢力となり、重臣の赤尾清綱・海北綱親・遠藤直経らは若き当主に忠誠を誓う事になります。

六角氏は、家臣の離反も相次ぐことになり、衰退していきます。
1568年、織田信長足利義昭を奉じて上洛を開始すると、六角承禎は三好三人衆と抵抗しましたが、観音寺城の戦いで大敗を喫しました。

肥田城

浅井長政も、織田信長を裏切り、1573年に、小谷城の戦いで滅亡すると、高野瀬秀隆は柴田勝家に仕えます。
しかし、1574年、越前一向一揆に越前・安居で敗れて自害し、高野瀬氏は没落しました。

その後、近江・肥田城には織田家宿将の蜂屋頼隆が入っており、織田信忠が京に赴く際など、度々、肥田城に宿泊しています。
蜂屋頼隆が岸和田城に移ったあと、1583年には、羽柴秀吉に従っていた長谷川秀一が肥田城主となりました。
その後、千石堀城の戦い、太田城の戦いで戦功があった長谷川秀一は、1585年に15万石で、越前・槇山城(東郷槇山城)に移り、どうやら、肥田城は廃城になった模様です。


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なお、高野瀬氏の子孫は、彦根城に入った井伊家の藩士として存続したようです。

現在、肥田城の場所は、主に水田となっていて、正確にはどこが城跡だったのか、わかっていないようです。

肥田城

宇曽川北岸には支城として越川城が築かれていました。
肥田城跡には、水攻めの土塁一部なども見受けられ、本丸推定地には石碑と駐車場などもあります。

肥田城

かつては、天守もあった可能性が指摘されています。
当方のオリジナル地図では、水攻めの土塁跡、肥田城の駐車場、野良田の戦いの場所は、それぞれ離れていますので、場所をポイントしています。

なお、肥田城の駐車場は、Googleマップの2019年3月改変で、地図から目の前の「道路」が消えてしまったのですが、県道側から舗装されている農道が伸びていますので、駐車場があるところまで進入できます。
近江・肥田城への交通アクセス・行き方ですが、JR東海道本線・稲枝駅から、徒歩で約20分となります。
次は、近江・伊庭城へ向かいました。

彦根城~国宝・彦根城の魅力とその防御陣形
近江・山崎山城 山崎片家の居城
近江・伊庭城 伊庭貞隆 主家の六角氏をも上回った実力者
関西方面の城跡めぐりマップ(オリジナル)


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城迷人たかだ

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(株)TOLEDO、高田哲哉と申します。
20年以上戦国武将などの歴史上の人物を調査している研究家です。
日本全国に出張して城郭も取材させて頂いております。
資格は国内旅行地理検定2級、小型船舶操縦士1級など。

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