富山県

日宮城 小島職鎮が神保家の実権を掌握する

日宮城

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日宮城(ひのみや-じょう)は、富山県射水市下条にある旧北陸道沿いの要所に築かれている、標高20mほどの丘城です。
別名を火宮城、二上山城、橋下条城とも言います。

いや~、また出ましたね。
富山のお城の名前は、全国各地にもあるお城と同名の城が多いのですが、別名とは言え、日宮城も「二上山城」と言います。
この二上山城の別名は、東にある越中・白鳥城の別名と同じですので、歴史上の出来事において、かなり混同しやすいです。
そもそも、昔の文献が、混同している可能性もあり、なんとも言えないところです。
ともあれ、わかっていることを記載したいと存じます。


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地勢柄、恐らくは昔から館や砦として使われたかと存じますが、最初の築城は不明です。

戦国時代に神保氏を再興した神保長職が、1562年、越中・増山城を居城にする以前、ここの日宮城にいたと言います。
ただし、神保長職は、1560年に上杉謙信から本拠としていた富山城を攻められて、その時には日宮城も落城し、神保勢は越中・増山城にて籠城しています。

その後、一族の神保源七郎が火宮城主(日宮城主)になったとあります。
ただし、神保源七郎なる武将に関してはこれ以上の事は不明です。
神保長職が死去したあと、上杉勢が越中にいたときには、神保氏の旧臣である神保覚広、小嶋職鎮が日宮城を守備したともあります。

日宮城

神保覚広は、1569年に長尾氏と神保氏の和睦をまとめた武将です。
小嶋職鎮は、のち神保家の実権を握る重臣で、ひの日宮城の南方が本貫だったようです。

小島職鎮

小島職鎮(こじま-もとしげ)は、神保長職の重臣で、神保氏再興にも尽力した貢献度も高い家臣だったようです。
朝倉氏や上杉氏との交渉役も担当し、上杉謙信に近い家臣となりました。
しかし、武田信玄に近った神保家臣・寺島職定(越中・池田城)と対立します。
寺島職定(てらしま-もとさだ)は、1566年、神保長職の子・神保長住を擁立したことから、小島職鎮は上杉謙信に出兵を要請しました。
上杉家としては、神保氏の家中が武田になびくのはマズイですので、ただちに軍勢を出して、越中・池田城を陥落させています。
なお、神保長住は出奔して、織田信長を頼り、小島職鎮は神保家にて絶大な権力を有するようになりました。
事実上、神保家のかじ取りを小島職鎮が行っていたようです。

日宮城

1572年、武田信玄の調略に応じた加賀・越中の一向一揆が日宮城を攻撃した際(尻垂坂の戦い)には、上杉勢の山本寺定長が援軍として向かいましたが、間に合わず、小島職鎮は降伏・開城しています。
やむなく神保覚広、小島職鎮、安東職張、水越職勝らは和議を結ぶと城を明け渡して、能登の石動山・天平寺へ逃れたとあります。
ちなみに、一揆勢は、越中・白鳥城や富山城も落としています。
1572年頃に、主君・神保長職が死去すると、次男・神保長城が継いでいましたが、1576年、上杉謙信が越中・増山城を攻略しました。

その頃から小島職鎮は、上杉家の家臣に加わっていたようで、上杉謙信が死去した際には、遺品の太刀を贈られています。
この時、織田家の世話になっていた神保長職の子・神保長住が富山城を奪還しました。

そのころ、小島職鎮(小島六郎左衛門尉)は神保家の家中にいたのか、上杉景勝の意向に従っていたのかなどは、不明です。
しかし、武田勝頼の内応に応じて、1582年、小島職鎮は、神保覚広、唐人親広らと、富山城を急襲すると、神保長住を捕らて、追放しました。
ただし、まもなく柴田勝家らの攻撃を受けて、富山城を明け渡すと、以後は、上杉景勝に従ったようで、佐々成政の軍勢に抵抗しています。

しかし、消息は不明となっていますので、没したのでしょう。

子孫と考えられる武将は帰農していた可能性がありますが、江戸時代には富山藩士として取り立てられています。


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日宮城の本丸と二の丸などの主要部は、私有地で立入禁止と言う事で、訪問・撮影は遠景のみとさせて頂きました。
日宮城の場所は当方のオリジナル地図でもわかるようにしてあります。

越中・小出城 唐人親広 何度も取り合いになった最前線
富山城 続日本100名城 神保長職と神保長住
魚津城 上杉勢13人の武将が自刃した魚津城の戦い
越中・白鳥城 古い時代から使われてきた富山の山城
増山城 攻防が続いた続日本100名城で広大な富山の山城
日本全国のお城マップ(オリジナル)


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城迷人たかだ

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(株)TOLEDO、高田哲哉と申します。
20年以上戦国武将などの歴史上の人物を調査している研究家です。
日本全国に出張して城郭も取材させて頂いております。
資格は国内旅行地理検定2級、小型船舶操縦士1級など。

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