三鷹・天神山城
三鷹・天神山城は、東京都三鷹市新川2丁目にある丘城。
比高7mの微高地だが、すぐ隣を流れる仙川が天然の水堀の役目を果たしていた模様。
天神山砦の現在は新川天神山青少年広場として公園整備されている。
自然の小さな丘に遊歩道があると言う感じの場所だ。
武蔵・天神山城と記載すると、どうしても埼玉県の長瀞(ながとろ)にある山城のほうが知られているため、ここでは三鷹・天神山城と記載させて頂くが最初の築城者など委細不明。
深大寺城の支城だとか、戦国時代の北条氏が砦を築いたなど諸説あるが根拠はなく不明といったところ。
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ただし、新編武蔵風土記稿によると古老から聞いた話として、戦国時代に高橋肥後守という武将が世田谷城の吉良氏を頼り、かつて仙川を領していた金子弾正家の名跡を継いだと言う伝承もあるようなので興味深い。
西を流れる仙川のすぐ対岸には、島屋敷と呼ばれる金子氏館跡がある。
この高橋肥後守が誰なのかは不明だが、深大寺城攻略のため近くの牟礼砦には北条綱種(高橋綱種)、烏山砦には高橋綱種の弟・高橋氏高がいたこともある。
となると、その高橋氏の一族が金子氏となって三鷹・天神山城を築城し、深大寺城を牽制したとも考えられる。
交通アクセス
三鷹・天神山城への行き方だが、駐車場はないので近隣のコインパーキング利用が必要。
仙川駅から歩くと、1.8km、片道25分くらい。
公園の場所は当方のオリジナル関東地図にてポイントしている。
スマホで表示して、目的地として選択し「ナビ開始」にすれば、カーナビ代わりにもなる。
自動車用、歩行用でも、ナビとしてお使い頂ける。
近くの島屋敷(金子氏館)とセットでどうぞ。
・深大寺城 東京にも貴重な遺構が復元されている国史跡の平城
・世田谷城 奥州・吉良氏による東京の城跡
・金子氏館 (島屋敷)の解説~金子時光・金子時光の屋敷・柴田勝重陣屋
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