徳島県

阿波・秋月城~かつての阿波における中心地

阿波・秋月城




阿波・秋月城(あきづきじょう)は、阿波の秋月庄(徳島県阿波市土成町秋月)にある平城です。
最初の築城は1336年とされ、細川和氏が築いたとされています。

足利尊氏が、豊島河原の戦いにて新田義貞に大敗を喫し、京都奪還に失敗して九州へ逃れます。
このとき、後醍醐天皇による建武の新政のあと、阿波守に任じられていた細川和氏(ほそかわ-かずうじ)と、弟・細川顕氏らは四国へ渡って足利尊氏に味方する兵を募りました。
そして、細川和氏は豪族・秋月氏に手厚く迎えられ、秋月城を築いて、自らの居館にしたと言うのが始まります。

要するに、阿波・秋月城は阿波守護の居城となり、当時の阿波に中心だと言う事ですので、すごいところだったのです。





その後、湊川の戦いで新田義貞・楠木正成に勝利し、京都を掌握した足利尊氏が室町幕府を開くと、細川和氏は引付頭人、そして侍所の頭人となっています。
引退すると、阿波・秋月城に戻り、夢窓疎石を招いて補陀寺を開き、47歳で亡くなりました。

その後、秋月城は、細川和氏の弟・細川頼春が領する地となります。
この細川頼春(ほそかわ-よりはる)は、阿波守護だけでなく、伊予守護・備後守護・日向守護・越前守護も兼ね、室町幕府の管領職を世襲して行く家柄・細川京兆家の祖で、長岡の勝竜寺城を築城したともあります。
将軍近くで仕える立場ですので、阿波・秋月城にはほとんどいなかったと考えられますが、子の細川頼之がいたとも推測できます。
なお、斯波義将と斯波高経がしっきゅくした1367年に細川頼之は管領となって上洛すると、弟・細川詮春は、秋月から勝瑞城に移ったようです。

その後は秋月中司大輔(森飛騨守)が城主となっており、以後は、阿波・秋月氏の居城となったようで、戦国時代まで続きました。
この土豪・秋月氏は鎌倉時代の文永年間に、当時の守護であった小笠原氏から世継ぎを迎えたと言う記録が見える程度で、よくわかりません。

細川氏に代わって、三好家が力を付けると、秋月城主としては、篠原長重(しのはら-ながしげ)の名が見受けられます。
この篠原長重は、三好家を支えた重臣である上桜城主・篠原長房の嫡男と言う事になります。
篠原長重は、1573年の上桜城の戦いにて、果敢にも敵陣に突っ込み、讃岐香西氏の家臣・植松資久に討ち取られました。享年19。

1579年には、長宗我部元親が秋月城を攻略しており、そのあとは廃城となったようです。

阿波・秋月城

現在、秋月城址は、一般の墓地など私有地となっており、目だった遺構はありません。
しかし、的場跡される位置に城址碑が建てられています。

また「奥丸」と呼ばれる小高い丘が、詰城的な役割になっていたようで「秋月歴史公園」として整備されており、模擬櫓が建てられているそうです。

秋月歴史公園

なお、秋月歴史公園は、安国寺経蔵跡と推定されています。
安国寺と言うのは、足利尊氏と足利直義の兄弟が、元弘以来の戦没者の霊を弔う為に、全国に建てた寺院のひとつと言えるでしょう。





駐車場は城址碑そばに1台ほどの駐車スペース、または、ちょっと離れてしまいますが、秋月歴史公園の無料駐車場利用となります。

今回、時間の余裕も無いので、城址碑そばの駐車スペースに止めさせて頂こうと存じましたから、商用車の先客がおられまして、止められませんでした。
しばらくして、再び戻っても止まっている状態でして、広くはない道路ですので、路上駐車する訳にも参りませんし、遠景撮影だけに留めさせて頂きました。
関東からわざわざ訪れても、このようなことは稀にありますが、仕方ないところです。
かつて栄えた秋月城は、私を寄せ付けては頂けませんでした。

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(株)TOLEDO、高田哲哉と申します。
20年以上戦国武将などの歴史上の人物を調査している研究家です。
日本全国に出張して城郭も取材させて頂いております。
資格は国内旅行地理検定2級、小型船舶操縦士1級など。

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