島根県

宇龍城の解説【出雲】鉄の出荷をした港町

宇龍城

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宇龍城 (うりゅう-じょう) は、島根県出雲市大社町宇龍にある標高36m、比高34mの丘城(海城)で、日御碕(ひのみさき)に近く、眼下にある日本海・宇龍港の抑えです。
麓の宇龍浦は「出雲国風土記」にも「宇禮保浦」の名称で記載されているくらいです。
杵築社領十二郷七浦のひとつですが、 その中でも宇龍は、ダントツの賑わいだったようで、古くから栄えていた港です。
江戸時代には、北前船が立ち寄る、日本海の海運にて、栄えました。


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岩山となっている独立した丘に築かれている要害ですが、本丸には立虫神社があるようです。
築城年などは不明で、城主なども伝わっていませんが、戦国時代に尼子氏に臣従した、地元・宇料の国人が築いたものと推測致します。
尼子晴久は、日御碕神社を領地の守護神としており、宇龍港を直轄港にしています。
なお、尼子氏は、出雲で産出される「鉄」の積み出し港は、この宇龍湊だけに限定して管理し、舟役・勘過料の徴収を行った模様です。
毛利元就が出雲を支配すると、水軍の補給地としても重要な事から、杵築相物親方(きづきあいものおやかた)などに命じて、少し、改修なども行ったと考えられます。

宇龍城

結構、足元が悪いようですので、登城は断念しました。

宇龍城への交通アクセスですが、昼間は1本だけで、かなり不便なため、出雲大社連絡所バスターミナルから、一畑バス「日御碕線(ひのみさきせん)」(日御碕・宇竜方面)に乗車して所要25分、終点の日御碕灯台バス停まで行って「電動自転車」を借りて、訪問する方法だと、付近を自転車で、効率よくまわることもできます。
終点バス停から、登城口まで徒歩で15分くらいですが、帰りが登り坂となるので疲れます。
クルマの場合、宇龍城の北側(海岸の脇)に、無料駐車場があり、利用できますが、結構、釣り客で混雑している場合もあります。
ただし、登城口は反対の南側(下記の斜めに上がって行く歩行路)で、「宇竜入口バス停」付近、道路わきの細い坂道を登って行くようです。

宇龍城

日御碕神社を訪問されましたら、ぜひ、このように、かつて栄えていた関連地も足を伸ばし、昔を偲んで頂けることを、願っております。

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城迷人たかだ

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高田哲哉と申します。
20年以上戦国武将などの歴史上の人物を調査している研究家です。
日本全国に出張して城郭も取材させて頂いております。
資格は国内旅行地理検定2級、小型船舶操縦士1級など。

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