名称 : 松本城、深志城、烏城
場所 : 信濃国
形態 : 梯郭式+輪郭式平城
天守 : 複合連結式層塔型5重6階(現存)
遺構 : 現存天守・櫓・門・石垣・土塁・堀
築城年 : 戦国時代1504年(永正元年)
指定文化財 : 国宝、国史跡
駐車場 : 近隣コインパーキングが便利
松本城とは
信濃・松本城にはこれまで何度も訪れたことがあるのですが、今までほとんど写真撮影はしていなかった為、今回、改めて再訪してじっくり見て参りました。
松本城は標高590メートルの松本盆地である平地に築かれた平城で、日本100名城、日本の歴史公園100選、そして国宝になっています。
城郭は三重の水堀で囲まれており、土塁や石垣を巡らせ、出入口や土塁の上には「櫓」や「城門」などを備えました。
また、三の丸内には家臣を居住させ防備を固めていたようです。
築城開始したのは、石川数正です。
豊臣秀吉の小田原攻めのあと1590年に深志城(松本城)8万石に入りました。
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しかし、石川数正は1592年に朝鮮の役の際、陣中にて没しましたので、跡を継いだ嫡男・石川康長が引き続き築城を指揮しました。
そして、1594年頃までには完成したと考えられています。
太鼓門
松本城の太鼓門は枡形になっており、上記は二の門と言います。
江戸時代は倉庫として使用されていたようですが、明治初年に破却されたあと、平成11年に太鼓門が復元されました。
樹齢400年の檜で、梁は140年の松が使用されているとの事です。
太鼓門は石川氏が松本城主だった時代には完成していたと考えられています。
玄蕃石
戦国時代後期の城には、門の石垣に、とても大きな岩が使われていることが多いです。
大きな岩をココに設置するだけの財力と言うか、人員を動かす能力があると見せつける、いわば権力の象徴ですね。
松本城には「玄蕃石」と呼ばれる松本城最大の重さ約22.5トンの石が太鼓門(一の門)に使われています。
松本城を築城開始した石川数正の跡取りである、石川康長(石川玄蕃守康長)が運ばせた巨石であり、運搬の苦労を物語る伝説が伝えられています。康長の名にちなんで玄蕃石と呼ばれています。
ニの丸跡
ニの丸にはかなり大きな屋敷跡が確認されており、部屋の数だけで約50です。
家臣らが政務を行う場所などになっていたようです。
黒門(二の門)
内堀から本丸へと渡ったところにある「高麗門」です。平成元年11月ら復元されました。
この控塀には鉄砲狭間(さま)があり、対岸から侵入を試みる敵に火縄銃や弓で攻撃できるようになっています。
黒門(一の門)
本丸へと入れるとても重要な入口で、この門の先は本丸御殿となります。
一ノ門は本丸御殿に通じる格調高い正式な門という意味で、当時の最高の色調である黒の名を冠して「黒門」と呼んだと考えられています。
本丸御殿跡
上記は松本城の天守閣より見下ろす形で撮影した、本丸御殿跡です。
松本城天守閣
松本城の天守閣は「戦う為の城」で、現存天守として「国宝」に指定されています。
大天守と乾小天守を渡櫓によって連結し、1633年に松平直政が増設した辰巳附櫓と月見櫓が複合された連結複合式の天守になっています。
日本の現存天守12城のうち、五重六階の天守としては日本最古の天守となります。
鉄砲狭間(さま)・矢狭間は115か所設置あると言う、まさに戦う為の城です。
高さ29.4mの天守閣は外から見ると5層ですが、内部は6層になっており、敵が天守閣に侵入した際には、惑わされることでしょう。
松本城の有料拝観
松本城の天守閣に登る場合には、松本城の南側にある「黒門」が入口となります。
松本城の観光所要時間は通常であれば60分で充分です。
ただし、史料の展示などゆっくりご覧になれる場合には、2時間見た方が良いです。
なお、GWやお盆期間などには、混雑しますので、天守への入場制限が行われる場合があります。
最高で、待ち時間が3時間以上かかる場合もありますので、混雑しそうな日は朝1番がねらい目です。
あと、松本城の天守閣は、昔のままの天守閣です。
一番急な階段は、61度と大変急な階段となっていますので、女性の方はズボンがお勧めです。
行き方・アクセス
松本市の市営駐車場が数箇所ありますが、松本城の有料拝観入口からはちょっと離れています。
そのため、松本城の周りに点在する100円パーキングなどをいつも利用させて頂いております。
私がいつも利用しているコインパーキング・有料駐車場は下記です。
平日で60分300円、土日祝だと60分400円となります。
松本城・写真集
以下は松本城の写真集です。
あいにくの曇り空ですが、色々な角度からの松本城をご覧頂けますと幸いです。
ほとんど「人」(観光客)が写りこんでいない、貴重な松本城の写真です。
もし、世界遺産に登録されたら、もっと観光客も増えそうですね。
・松本城を築城開始した石川数正ってどんな武将?
・国宝天守・姫路城はこちら
・国宝天守・犬山城はこちら
・国宝天守・彦根城はこちら
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