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大柳館(富喜楽城)のちょこっと解説~平常家から上総氏の本拠になり千葉常秀の領地になった?

大柳館

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大柳館とは

大柳館(おおやなぎ-やかた)は千葉県長生郡睦沢町北山田にある丘城・平城。
このサイト(ホームページ)では1100記事以上、城跡の紹介をさせて頂いているが、上記の通り「丘城・平城」と明記したのは初めての事だと思う。
と申し上げるのは、資料などを拝見すると丘城(平山城)と言う事になっているのだが、現地を訪問して見ると、どう考えても城主の館は麓の低い場所にあったと推測できる。

大柳館

しかもそれが平安時代末期や鎌倉時代であれば、高いところは砦程度の機能だと言えるため、背後の山が城の中心だとは考えにくいためである。
そのため、あまり良くない表現だが「丘城・平城」としてご紹介させて頂く。

最初の築城は諸説あるが、一説では上総広常など上総氏の居城だっともされる。
ただし、上総広常の舘・城は広範囲にわたって点在し、高藤山城、布施殿台城も候補のため確定させるのは難しい。
もちろん、ある程度住んだら、子に与えたりして転居するようなケースもあるため、上総広常の本拠地としては余計に複数あるものと推測する。
ともあれ、上総広常の居城として玉崎荘の大柳城も有力な候補だ。

平常家

千葉伝考記によると「二男・常家をして上総国長柄郡一ノ宮大柳城に居らしめ上総介に任ず」とある。
この平常家(たいら の つねいえ)は、平安時代中期の武将で、大椎城主だった父・平常長は下総国千葉郷に進出して千葉大夫と号した。
そして、父の死後に上総権介を継いだのが、大柳城の佐賀常家(平常家)となる。
ちなみに、弟・平常兼は下総国千葉郷に入って千葉大介を称し、千葉氏初代当主・千葉常兼となっり、上総氏と千葉氏はそれぞれ発展して行った。
1126年、千葉常重が千葉城(亥鼻城)を築いている。

上総広常の代になると1180年、源頼朝が挙兵。
上総広常は上総氏の一族をや千葉常胤を引き連れで源頼朝に味方し鎌倉入りに貢献した。

1183年、上総広常は謀反の疑いにて梶原景時によって暗殺され、上総氏の所領は千葉常胤や和田義盛などに分配されている。

その後、大柳城(大柳館)には、千葉常胤の子・千葉胤正の次男になる千葉常秀が、1213年頃に入ったとされる。

千葉常秀

千葉常秀(ちば つねひで)は、前述したとおり千葉氏4代・千葉胤正の子で千葉成胤の弟。

千葉常秀は祖父・千葉常胤ら千葉一族と平家討伐にも参加。
1219年、源実朝の右大臣就任の際に、鶴岡八幡宮拝賀にも供奉し、源実朝暗殺に遭遇している。

1225年、小山朝政とともに従五位下・下総守に任じられた。
のち上総介に転じ、1235年の明王院の供養では九条頼経に供奉している。
千葉常秀の子・千葉秀胤(ちば ひでたね)は1240年に従五位下・上総権介に任ぜらている。

しかし、1247年6月、宝治合戦にて北条時頼が三浦泰村・三浦光村の兄弟を滅ぼすと、三浦義村の娘を妻にしていた千葉秀胤も追討された。
千葉氏一族の大須賀胤氏・東胤行らが大柳館を攻撃。(大柳館の戦い)
千葉秀胤は 館に薪炭を積み重ねて火を放ち、敵が近づけないようにすると、その火の中に身を投げて自害したと伝わる。
その後、大柳館は廃城になったようだ。

なお、大柳館のすぐ南側に富喜楽城がある。

富喜楽城(ふらき-じょう)は千葉県長生郡睦沢町北山田にある丘城。
ただし、大柳館と富喜楽城はひとつの城とも受け取れるため、これまたご紹介するうえで分けるか?悩みどころとなった。

富喜楽城

しかし、富喜楽城の歴史については調べてもまったくの不詳のため、富喜楽城と言う名称だけが伝わっているようだ。
そのため、この大柳館と富喜楽城は一緒に紹介させて頂くこととした。

歴史上にて滅んだ氏族に関しては、史料が残されにくいので、このように分からない事が多いのは上総氏に限ったことではない。

交通アクセス

JR外房線の茂原駅から小湊バスに乗車し上市場バス停下車の徒歩15分。
三之宮神社の駐車場が利用できるようだ。
標柱がある場所は当方のオリジナル関東地図にてポイントしている。
スマホで表示して、目的地として選択し「ナビ開始」にすれば、カーナビ代わりにもなる。
自動車用、歩行用でもナビとしてお使い頂ける。
お気をつけて訪問して頂きたい。

次は近くの上総・勝見城に向った。

大椎城のちょこっと解説~平忠常から千葉氏・上総氏へと発展した城跡
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城迷人たかだ

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(株)TOLEDO、高田哲哉と申します。
20年以上戦国武将などの歴史上の人物を調査している研究家です。
日本全国に出張して城郭も取材させて頂いております。
資格は国内旅行地理検定2級、小型船舶操縦士1級など。

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