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袋城(清水袋城)とは
袋城(清水袋城)は、静岡県静岡市清水区清水町にある平城です。
袋城(ふくろじょう)と呼ばれますが、別名は、清水袋城、清水城、浜清水袋城とも言います。
幕末に「やくざ」になり、男の中の男と称され、数々の映画やドラマにもなった「次郎長親分」こと、清水次郎長(しみずのじろちょう)が、生まれた家も近いところです。
袋城(清水袋城)は、清水の街をゆっくりと流れる、巴川の脇にあることから、かつては河口で、海が近い場所であったことが容易に分かります。
そのため、戦国時代には、水軍の根拠地として、海城の側面も強かったことでしょう。
最初の築城としては、武田信玄が、駿河に侵攻したあと、永禄12年(1569年)に、武田家によって築かれたとあります。
縄張(設計)は、近くにある江尻城と同じく馬場信房(馬場美濃守信房)で、普請(建設工事)は、今福友清(今福和泉守)が奉行でした。
そして、間宮信高、小浜景隆、向井政綱ら、武田水軍の基地にもなりました。
今福友清は、久能城主となっており、袋城(清水袋城)を武田勢の誰が守ったのかは、伝わっていないようです。
恐らくは、江尻城に入った穴山信君の配下の者が、城代になったと推測致します。
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武田勝頼の代になって、1582年(天正10年)、武田氏が滅亡すると、徳川家康が駿府に入り、武田水軍を組み込みました。
このように、徳川家の水軍基地として続き、1590年、小田原攻めにて、徳川家康が江戸城に移ったあとも、中村一氏が、袋城に「関船」を配置していました。
関ヶ原の戦いのあと、1601年、内藤信成が駿府藩4万石となり、袋城に城番を置いています。
1608年、徳川家康は駿府城で隠居しますが、既に水軍は不要で、その頃には、廃城になっていたようです。
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清水袋城跡の遺構は全く残っておらず、現在の上総稲荷神社が、唯一、城跡と感じさせる場所になっています。
漫画家「さくらももこ」さん原作の「ちびまる子ちゃん」の舞台や、映画ビーバップハイスクールのロケ地としても有名な清水ですが、世界文化遺産の「三保の松原」など、観光名所も多いところです。
交通アクセス
袋城(清水袋城)への交通アクセス・行き方ですが、JR東海道本線・清水駅より「しずてつジャストライン」バスに乗車して、港橋バス停下車し、徒歩約3分です。
駐車場はありませんので、付近の有料コインパーキング利用となります。
見学所要時間は3分です。
このあと、江尻城に向かいました。
・今福友清 今福浄閑斎とは
・江尻城の解説~30mもの高層「櫓」もあったとされる清水の城跡
・蒲原城 武田と北条の攻防である蒲原城の戦い
・久能山東照宮 徳川家康の墓
・高天神城(鶴舞城)の解説 徳川と武田の攻防最前線の城【続日本100名城】
・蒲原城の戦い~武田と北条の攻防 蒲原城のみどころと駐車場情報など
・駿府城 気になる史跡と駐車場情報など
・城めぐりにも便利なオリジナル関東地図
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