島根県

出雲・熊野城の解説 尼子十旗・熊野久忠

熊野城




出雲・熊野城 (くまの-じょう) は、島根県松江市八雲町は山城であり、尼子十旗のひとつに数えられます。
標高は280m、比高180mで、別名は、出雲・要害山と言います。
最初の築城としては、戦国時代に、尼子義久に従っていた熊野久忠 (くまの-ひさただ) が築いたとされます。
本丸下に建立したと言う、阿弥陀堂の寄進者として、1534年、熊野兵庫介久忠とあります。
ただし、近くに、出雲一の宮である「出雲・熊野神社」があり、平安時代に熊野大社の神主である熊野氏が築いたとも考えられます。





本城常光石見・山吹城も手に入れた毛利元就は、1万5000にて、いよいよ、出雲に侵攻します。
1563年9月、毛利勢は、月山富田城を落とすために、出雲・白鹿城の松田誠保を包囲していました。(白鹿城の戦い)
しかし、膠着状態が続き、出雲・白鹿城には抑えの兵を残し、赤穴城(瀬戸山城)の赤穴久清、三刀屋城の三刀屋久祐、出雲・三沢城の三沢為清、出雲・高瀬城米原綱寛などを従えて、出雲・熊野城を攻撃しました。
この時、毛利勢は数千挺の鉄砲を駆使したとされ「熊野鉄砲揃の戦い」と呼ばれています。

出雲・熊野城

しかし、長期間の籠城に耐えていた熊野久忠と大西十兵衛(大西高由)らは、奮戦して、毛利勢を撃退したとあります。
熊野氏の一族としては、熊野入道世阿、熊野和泉守、熊野弥七郎などの名が見受けられ、少なくとも、熊野和泉守は討死しています。
なお、10月に、松田満久討が討死して出雲・白鹿城は降伏しており、月山富田城は、補給路を断たれて孤立し、1566年の月山富田城の戦いにてついに落ちました。
1年以上籠城した出雲・熊野城も、続いて降伏したようで、毛利家の天野隆重が、出雲・熊野城に入って戦後処理をしたようです。
翌年、天野隆重は月山富田城に移り、毛利元秋を迎えました。

出雲・熊野城

永禄12年(1569年)、尼子勝久ら尼子再興軍が、月山富田城を攻撃しますが、熊野久忠も加わり、出雲・熊野城を奪還すると、尼子再興軍の拠点になりました。
元亀元年(1570年)、布部山の戦いで尼子再興軍が大敗した際には、諸城と共に熊野城も開城・降伏しました。
天正年間(1573年~1593年)、月山富田城から天野隆重が移り、熊野城下に居を構え、毛利元秋を補佐しました。

出雲・熊野城の東麓に「土居成」と呼ばれる屋敷地があり熊野氏館跡と推定されています。
また、西麓にある「城屋敷」が、天野氏の屋敷跡と伝わります。
失礼な申し上げ方をすれば、なんで、こんな辺鄙なところを、毛利家は重要視したのか?と、疑問に感じていたのですが、近くの出雲・熊野大社を訪問して納得しました。
出雲国の中でも1位・2位を争う熊野大社を、管理下に収めて影響力を得るためですね。

さて、出雲・熊野城の本丸周辺は、地元の皆様によって整備されているようで、遊歩道もできたようです。
出雲・熊野城への交通アクセス・行き方ですが、バス停は近くにないので、JR山陰本線の松江駅・南口からタクシー利用が無難ですが、結構な料金になるかと存じます。
駐車場もあるミニ公園の交差点から、西へ入って行くと、右側に登城口があります。





このあとは、月山富田城に向かいました。
ただし、国道432号の駒返トンネルの北西側にある「藤原」集落付近は、いわゆる「酷道」に近く、観光バスは入って来ません。
舗装されてしる新道と言えども、1.1車線~1.5車線と狭くなり、クランクや分岐も多く、カーナビがないと、どっちに曲がればよいかも、分かりにくいのでご注意願います。
前を走行していた4トン・トラックは、狭い国道にビックリしたようで、すごくゆっくり走行していて、気の毒でした。(道はゆずってくれましたが・・。)

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(株)TOLEDO、高田哲哉と申します。
20年以上戦国武将などの歴史上の人物を調査している研究家です。
日本全国に出張して城郭も取材させて頂いております。
資格は国内旅行地理検定2級、小型船舶操縦士1級など。

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