石神井城
石神井城(しゃくじい-じょう)は、東京都練馬区石神井台の石神井公園にある平城です。
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毎年秋(10月下旬頃)、東京都では「東京文化財ウィーク」と言う期間があり、普段見られない史跡などが特別公開されることがあります。
今回は、その石神井城の特別公開(年1回)を狙って訪問してみました。
小生の家から石神井城へは非常に行きにくいと申しましょうか、電車だとかなりの大周りになってしまいます。
おまけに、石神井城がある石神井公園は最寄駅からでも歩くと20分は掛かります。
有料駐車場は公園の近くにありますので、車で行くことができますが、最近、毎日運転していて少々疲れ気味と言う事もあり、今回は電車とバスで向かいしました。
吉祥寺駅まで電車で行って、西武バスにて石神井公園を目指します。
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吉祥寺駅北口から吉60系統・成増町行きに乗る訳ですが、昼間は20分に1本ありますので、そんなに不便でもないです。
ただ、東京はほんと道が狭いですね。
バスも電柱ギリギリをかすめて商店街の中を果敢に進んで行きます。
自転車や人とスレスレに走行していくのには、ビックリポンです。
石神井郵便局のバス停にて下車しようと思っていたのですが、座席が埋まっているところ、ちょっと手前でご高齢の方が乗車してきたので、席をお譲りしました。
こんな時は、いつも「次で降りますのでどうぞ」と言うのですが、今回もそのように申し出ました。
しかし、次だと思っていたバス停は、下車予定だった石神井郵便局ではなく、その1つ手前のバス停でして、席を譲り次で降りますと言ってしまった手前上、予定より1つ前でバスを降りる事に・・。
上記写真は、石神井公園から石神井城の城址を望んだものです。
そして、石神井公園の中を抜けて、いよいよ石神井城の本丸部分に到着したのですが、あれ?
フェンスが閉まったままです。
どうやら、東京文化財ウィークの特別公開が開始される1日前に来てしまったようです。
と言う事で、フェンスの外から通常観覧することに・・。
このように、日にちも間違えたあげく、おまけに、姫塚・殿塚の撮影も失念すると言う、散々な結果に。
と言う事で、全く効率が悪い話であり、費用も時間も2倍となりましたが、翌週に再訪致しました。
今度は車で・・。
上記は石神井城の本丸南側の堀です。
主郭の中は平たんになっており、カラスの捕獲オリが3つほどありました。
上記は土塁です。
以上、4枚は普段は入れない、石神井城の主郭の中の写真でした。
石神井公園
石神井城の北側は湿地帯になっており、現在、石神井公園として都民の皆様に親しまれています。
水が豊富である事から、水鳥なども飛来するようで、望遠カメラを持った方々が大勢、木の方向を見ていました。
石神井公園の三宝寺池の周囲には、下記のような小さな神社や祠もあります。
姫塚と殿塚
石神井公園の北側には「殿塚」と「姫塚」があります。
上記の殿塚は石神井城主・豊島泰経を祀ったとされています。
上記は姫塚で、照姫(てるひめ)の供養塔とされます。
この照姫は照日姫とも言われ、豊島泰経の二女、又は長女、または豊島泰明の妻という説もあります。
1477年4月28日、太田道灌が石神井城に総攻撃を掛けると、豊島泰経は豊島家に伝わる家宝「金の乗鞍」を白馬に置くと、兵が見守る中で白馬と共に三宝寺池に身を沈めたとされ、照姫も父を追って三宝寺池に身を投げたとされています。
ただし、一般的に豊島泰経は石神井城から逃れたとされますので、この悲話は伝承の域を出ません。
三宝寺
石神井城の本丸からすぐの南側に三宝寺があります。
真言宗智山派の寺院で、1394年、鎌倉・大徳寺の幸尊法印による開山です。
石神井城の豊島家からも保護を受けましたが、その後、小田原の北条家や、江戸城に入った徳川家からも庇護を受けました。
特に、徳川家光が鷹狩した際には、休憩場としても使用されて、朱印地十石を与えられています。
上記の山門は、1827年に建造された徳川家ゆかりの御成門と呼ばれています。
また、長屋門は勝海舟の邸宅にあった門が移築されています。
氷川神社
石神井城本郭の西隣にある氷川神社です。
なかなかキレイにしている神社さんでした。
当然、石神井城の郭として機能していたものと推測致します。
以上、皆様も東京文化財ウィークのご利用ご訪問は計画的に・・。
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さて、石神井城(石神井公園)の駐車場ですが、公園の有料駐車場は遠いので、下記の地図ポイント地点の場所にあるコインパーキングが便利です。
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