長安寺館(ちょうあんじ-やかた)は、富山県黒部市若栗にある平城です。
長安寺がある場所が、長安寺館跡と言う事になりますが、現在の山門は茅葺(かやぶき)で、とても風情があります。
この山門が、かつては玄関(大手門)のような感じだったのかなと感じてしまいます。
ただし、山門の周りにある玉石による石垣は、後世のもののようです。
しかし、その玉石の内部には土塁があるようで、その土塁は昔のままらしいです。
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寺の北陸新幹線側には、土塁が残っています。
高さ2mほどあるようですが、シートをかぶして保護しているようです。
できれば、往時の姿で土塁の拝見したいところではありますが、崩れるなど形状を保存すると言う意味では、シートをかぶせるのも、やむを得ないと言う感じでしょうか?
また、発掘調査では堀跡もみつかりましたが、かつての堀は埋められてしまっているようです。
なお、築城年代や城主だった武将の名前などはわかっていません。
直線で700m離れている庭田某の若栗城、500mの善念寺館に、地下道が伸びていたと言う伝承があります。
しかし、現在、付近は水田地帯でして、とても、トンネルがあったようには思えません。
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なお、お寺さんにしては珍しく、トップの写真のように山門が閉じられており、見学は外からのみとなりました。
長安寺館への交通アクセス・行き方ですが、富山地方本線の舌山駅から徒歩約20分、新黒部駅からだと徒歩約22分です。
クルマの場合、長安寺館の駐車場を拝借可能です。
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