岐阜県

久々利城 久々利頼興 土岐悪五郎康貞が築いた城

久々利城

久々利城(くくりじょう)は、岐阜県可児市久々利にある標高190m、比高60mの山城です。
最初の築城は不詳ですが、延元・正平年間(1336年~1370年)に、美濃守護・土岐頼康の弟である土岐康貞(土岐悪五郎康貞)が築城したとされます。
土岐頼康(とき-やすさだ)は弓の名手でしたが、1552年、)後村上天皇が京都回復を図った荒坂山の戦いにて、足利勢として戦うも、楠木一族の和田正忠に討たれました。
なんだか、そうとう、悪いことをしたような感じを受ける悪五郎が通称ですが、悪五郎とは下記のような意味があります。





昔、剛の者、強い人には、「悪」の字を呼び名を入れて、武勇を称えました。
土岐悪五郎康貞の墓は、墨俣城近くにある明台寺の墓地の東側にあります。

土岐悪五郎康貞の墓

そのあと、久々利城は、土岐康貞の子孫が引き続き城主を務めており、戦国時代には一族の久々利頼興が居城していました。

久々利頼興(くくり-よりおき)は、斎藤道三の養子である美濃・烏峰城主の斎藤正義に従っていました。
久々利頼興も、久々利悪五郎頼興と称しており、三河守を代々受け継ぎました。

久々利城

しかし、1548年2月、久々利頼興は、斎藤正義を酒宴として館に招くと謀殺しています。
その後、美濃・烏峰城を500の兵にて占拠し、家臣の久々利一族・土岐十郎左衛門が入っています。
城・城下町の規模を考えると、美濃・烏峰城を本拠にしても良いのですが、遠慮している節があるため、恐らくは斎藤道三の指示にて討ち果たしたものと考えられています。
その斎藤道三が子の斎藤義龍と争った際には、斎藤義龍に従い、続いて斎藤龍興に仕えました。





しかし、織田勢が美濃に侵攻すると、1565年、織田信長に降伏し、美濃・兼山城に入った森可成の配下になっています。
以後は、森長可と仕えましたが、1582年に信濃・海津城に森家が移ってからは、5万石にて美濃・兼山城主になった森成利(森蘭丸)の家臣になっていたようです。

ところが、明智光秀本能寺の変にて、織田信長を討ち、森蘭丸も討死しましたが、久々利亀と言う武将も同じく命を落としています。
そして、信濃から森長可が戻ってきました。
このとき、久々利頼興は、肥田忠政・小里光明妻木頼忠遠山友忠・斎藤利堯らと、森家から離脱して反旗を翻しています。

久々利城

森長可は、久々利頼興と和睦して、自身の弟・森仙千代(森忠政)を人質として久々利城に出しています。
しかし、それは急場しのぎであり、1583年1月に、森長可は飛騨出陣の打ち合わせと称して、久々利頼興を美濃・兼山城に呼び寄せました。
それをチャンスにと、斎藤正義の孫・加木屋正則に仇討せよと命じていたようで、美濃・金山城に接待を受けた帰りに、杉が洞口にて、久々利頼興は討ち取られています。

久々利城

一説には、加木屋正則が人質に出していた森仙千代に成りすましていたとする場合もあります。
同日の夜に、森長可は久々利城を夜襲して陥落させました。

久々利城

久々利頼興には、2人の子がいたとされ、城から脱出するも、その後は不明となっています。

久々利城

その後は、森氏の家臣である戸田勘左衛門が久々利城主となりましたが、1600年に再び森家が信濃に転封になった際に、廃城になりました。

久々利城

現在の郷土歴史館がある場所は、久々利城の支城とされる根古屋跡とされますが、江戸時代には千村良重が4400石で入り、千村陣屋が置かれていました。

久々利城は、散策用に整備が進められており、土塁や切岸、桝形などが残っています。





久々利城への交通アクセス・行き方ですが、JR太多線・可児駅から路線バスにて、可児郷土館バス停下車となります。
駐車場は、可児郷土歴史館の駐車場を利用可能です。
駐車場の入口を当方のオリジナル地図にて印しておきます。
ただ、道路の横断は車のスピードも出てますので、ご注意を。

斎藤道三(斎藤利政) 権謀術数を駆使し大名になった美濃の蝮
森長可~武勇から「鬼武蔵」と称され槍術が得意だった武将
妻木城 妻木頼忠は明智一族として戦国の世を生き残る
小里光忠 小里光明 小里光親 ~小里城を奪還するも後継ぎがなく断絶
御嵩城 小栗重則と小栗教久 御嵩城の戦い
美濃・金山城(兼山城) (続日本100名城) 斎藤正義も
遠山友勝と遠山友忠~遠山友政は関ケ原の戦いで活躍し苗木城に復帰

 

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