岐阜県

竹中氏陣屋(岩手城)~堅固な城門や虎口がコンパクトに残っている名城

竹中氏陣屋




竹中氏陣屋(たけなかしじんや)は、垂井町岩手にある竹中家の先祖伝来の地で別名は岩手城、岩手陣屋とも言います。
戦国時代には「岩手城」と呼ばれ、背後にある菩提山城が詰めの城と言う事になりましたが、竹中半兵衛までは菩提山城を居城としていました。
浄書は岐阜県不破郡垂井町岩手619-2となります。

竹中氏陣屋を築城したのは1588年ですので、竹中半兵衛が亡くなったあと、家督を継いだ子の竹中重門(たけなか-しげかど)が築いたと言う事になります。

関ヶ原の戦いの際、竹中重門は最初、西軍として犬山城主・石川貞清に協力して、稲葉貞通稲葉典通、加藤貞泰、関一政ら美濃の諸将と共に犬山城にて籠城します。

ちなみに犬山城主・石川貞清はのちに商人として成功し、大阪の陣で討死した、真田信繁(真田幸村)の正室・竹林院を支援し、真田信繁の娘・おかね(於金殿)を継室に迎えています。

竹中重門はその後、井伊直政の調略により東軍に加わると、旧知である黒田長政の陣に加わりました。
そして、竹中重門は伊吹山山中にて潜伏していた小西行長を捕縛したと言う手柄が認められています。





関ヶ原合戦の主戦場は、この岩手城主・竹中重門の所領であったことから、徳川家康は1000石を見舞料として支給し、戦場の処理を託しています。
こうして、竹中重門の所領6000石は安堵されましたが、江戸幕府が開かれると旗本とみなされています。
そのため、菩提山城は廃城となり、岩手城の名称も竹中氏陣屋、竹中陣屋、岩手陣屋と呼ばれるようになりました。

竹中氏陣屋跡

陣屋と言いますと、ちょっと大き目な屋敷がある程度のイメージなのですが、現地を訪れて見ますと「陣屋」と言うよりは、さながら立派な小規模城と言った雰囲気です。
各写真はクリック(タップ)すると拡大致します。

竹中氏陣屋と岩手城

石垣を用いた水堀があり、石垣で組んだ竹中氏陣屋櫓門も大変立派です。
まさに小型の城でして、さすが戦国時代に建造されただけあります。

現在残っている陣屋の櫓門は、岩手小学校の正門なのだと言う地元の方の主張が通り、明治維新での破却を免れたと言う事です。
門から入った内部は、幼稚園となっておりその先は立入禁止です。
不審者と勘違いされますので、間違っても幼稚園には入らないようご注意願います。

竹中氏陣屋跡の内部

このように、城域の多くは学校や住宅となっており、残されているのはこの「櫓門」がある部分だけですが、白壁の正門と石垣の迫力はあります。
ちゃんと、竹中半兵衛の銅像もありますが、あまり城を訪れたことが無い方が、期待して訪問すると、ちょっとがっかりするかも知れません。

竹中半兵衛の銅像

最近は、赤穂城山形城など、既存施設を撤去しては遺構を発掘調査し、新たに復元するような積極的な自治体もあります。
比べてしまっては失礼ですが、岩手城も是非、今後はそんな方向に進んでくれると嬉しく思います。

岩手城

途中の道路から、菩提山城を遠景でも良いので撮影しようと思ったのですが、雨雲が掛かっていて見えませんでした。
竹中氏陣屋跡近くには「菁莪記念館」(せいが)と言う資料館もあり菩提山城や陣屋の復元予想模型図、甲冑レプリカの展示などが無料です。
ここは、竹中家が一族らに学問や武術を教えるために創設した学問所跡となります。





しかし、今回は先を急ぐと言う判断をしてパスです。
理由は、今度、菩提山城にも是非登ってみたいので、再訪したいと言う事でして、また、機会があれば晴れの日に訪れたいと思います。

竹中陣屋跡

JR垂井駅からは、タクシー約10分ですが、レンタサイクル(貸自転車)もあります。

観光用の無料駐車場が、竹中陣屋のちょっと先に用意されています。
下記の地図ポイント地点となりますので、地図をよく見てお出かけ願います。
竹中半兵衛の墓がある禅幢寺とセットでどうぞ。

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(株)TOLEDO、高田哲哉と申します。
20年以上戦国武将などの歴史上の人物を調査している研究家です。
日本全国に出張して城郭も取材させて頂いております。
資格は国内旅行地理検定2級、小型船舶操縦士1級など。

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