出羽・仁賀保陣屋(にかほ-じんや)は、秋田県にかほ市平沢にある陣屋です。
江戸時代の初め、1626年に仁賀保誠次が築いた陣屋とされます。
平沢にあるので、平沢陣屋と呼ばれる場合もあるようです。
この仁賀保誠次は、8000石を領した塩越城主・仁賀保挙誠(にかほ-きよしげ)の3男になります。
戦国時代、仁賀保氏の本拠は山根城で、由利十二頭の中心的存在でした。
仁賀保藩主・仁賀保挙誠は1624年に死去する際、長男・仁賀保良俊、次男・仁賀保誠政、そして、異母兄弟の3男・仁賀保誠次に所領を分割しました。
しかし、兄2人と仁賀保誠次は争いとなりましたが、柳生宗矩の裁定によって予定通り分割が決定されています。
仁賀保誠次は1000石となり、仁賀保陣屋を設けたと言う事になりますが、次男・仁賀保誠政も共同で使用したとあります。
陣屋には役所・米蔵3棟と牢屋などの建物があったようです。
以後、次男の家系は「二千石家」、三男の家系は「千石家」と呼ばれて、徳川幕府の旗本として明治維新まで続きました。
長兄の家系・仁賀保氏嫡流は断絶しています。
仁賀保陣屋で検索しますと、いかんせん「羽州浜街道にかほ陣屋」さんと言う飲食店がたくさん出てしまいます。
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なお、仁賀保陣屋ができる前に、戦国時代までは、出羽・平沢館として使用されていたともありますが、詳しくはわかりませんでした。
JR羽越本線・仁賀保駅から徒歩約5分です。
古い港町と言う感じで、駐車場が見つからず、登城は断念しています。
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