秋田県

出羽・岩崎城 小野寺家と最上家が争った羽後

出羽・岩崎城

出羽・岩崎城は、秋田県湯沢市にある平山城で、一名建ヶ城とも言います。
標高は110m、比高は30mとなり、皆瀬川左岸にある丘となっています。
最初の築城は、建長・文永年間(1249年~1275年)頃に岩崎河内守(藤原河内守)によって築かれたとされます。
これは、稲庭城主・小野寺経道が、一族の藤原河内守を岩崎の地に置き、その河内守が岩崎城を築いて岩崎氏を称したと言う事になります。





岩手県北上市に陸奥・岩崎城もありますので、混同しないよう注意が必要です。
戦国時代には、岩崎城主の第14代目として、岩崎道高(いわさき-みちたか)の名が見られます。

出羽・岩崎城

1595年、山形城主・最上義光は、楯岡城楯岡満茂に命じて、出羽・湯沢城を攻撃します。
この時、湯沢城が落城すると、岩崎城主・岩崎義高は、出羽・横手城小野寺義道に援軍を要請しました。
しかし、今泉城、角間城、鍋倉城、植田城、新田目城などが最上勢の攻撃を受けており、出羽・岩崎城は、前森城主・原田大膳の夜襲を受けて、岩崎義高と岩崎道高は討死し落城となり、原田大膳が岩崎城に入っています。

出羽・岩崎城

ちなみに1555年には、岩崎河内守道高の娘・能恵姫(のえひめ)が誕生していますが、姫の守り石とした卵形の石(38個)が、今でも「玉子井戸」に祀られているそうです。
成長した能恵姫は、川連城に輿入れするため、岩崎城を出て皆瀬川を渡りましたが、その途中、突然天候が悪くなり竜巻が発生して、姫は籠ごと行方不明になったとされています。
ちなみに、川連城主・小野寺道基が能恵姫の冥福を祈り建立したのが、湯沢市川連町にある「龍泉寺」だそうです。

1573年には、能恵姫の父・岩崎道高が水神社を再建すると能恵姫を合祀し、岩崎での「初丑まつり」は、能恵姫の命日である旧暦11月初めの丑の日に行われています。

1602年、出羽・久保田城に佐竹氏が移ると佐竹領となっています。
一国一城令により廃城になりましたが、明治維新の1868年、戊辰戦争のあとに岩崎藩として、佐竹義諶が岩崎城跡に岩崎藩陣屋を構えましたが、極めて短命で廃藩置県となりました。

現在は千年公園として整備されており、南麓には旧岩崎藩陣屋移築殿舎の殿舎が移築され、八幡神社となっています。

出羽・岩崎城

出羽・岩崎城跡では。毎年5月上旬~5月中旬には、藤まつりが開催されています。





交通アクセスですが、JR奥羽本線の下湯沢駅から徒歩約20分です。
クルマの場合、千年公園の無料駐車場が利用可能との事前情報を掴んでいましたが、道路も狭く、肝心の駐車場がある場所が事前にはわかりませんでした。
そして、現地でも駐車場がわかりませんでしたので、登城は断念しています。
このあと、出羽・黒滝城はカットして、稲庭城へ向かいしました。

横手城 小野寺氏が本拠地にした出羽の拠点
出羽・稲庭城 スロープカーで行く山城への登城
小野寺義道 仙北一揆で所領を減らし関ケ原の戦いで改易
出羽・湯沢城 小野寺経道の本拠地で佐竹南家が整備した山城
東北の城めぐりにも便利なオリジナル地図

 

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