宮崎県

日向・井上城~懸土持氏にとっては最初の本拠地

日向・井上城




日向・井上城(いのうえじょう)は、宮崎県延岡市にある山城で標高は69m、比高は60mとなります。
北側には大瀬川が流れており、天然の水堀になっています。

最初の築城は、1177年頃の土持栄綱、または1297年頃の土持国綱とされます。
ただし、その頃は、門川伊東氏や鎮西奉行で豊後守護の中原親能がこの付近を領していたことがわかっているため、この鎌倉期に懸土持氏が築城したとは考えにくいです。

南北朝時代となり、1336年に土持栄宣が縣荘の半分を得ていることから、この頃に懸土持氏の本拠地として井上城を整備(改修)したものと推測できます。





なお、古い記録では、方形居館と推定される「中野城」「中城」が恒富・出北(いできた)の平地部にあったとされ、また古城と言う地名もあることから、井上城は新しい詰の城であったのは間違いなさそうです。

山城の丘陵を本丸とし、北の丸、西の丸と3区画になっていた模様です。
井上城の東側は、川沿いの湿地帯になっていたようで、幹線街道と大瀬川渡しを抑える交通の要衝でもありました。
大瀬川岸にある大将軍神社も、堀切で区切られた出丸の1つです。

なお、1429年、土持全宣の時に大瀬川に対岸に西階城を新築し、懸土持氏は居城を移しました。
それまで、井上城は土持氏の本拠となっていた訳です。

井上城の登城口ですが、恒富中学校の西側、県道225号線沿いの愛宕山下通バス停付近に、登り口があります。
本丸部分は、天守山緑地として一応は公園になっており、城の遺構状態は良いみたいですが、結構、荒れている模様です。
登られた方の情報によりますと、クモの巣だられ、雑草だらけ、竹で道が塞がれているなど、あまり良い話を目にしません。

また、駐車場がないとの事前情報だったため、今回、登城は控えさせて頂きました。
交通アクセスとしては、南延岡駅から登城口まで歩くと約40分の距離となります。

西階城は見学しやすいですので、セットでどうぞ。

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城迷人たかだ

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(株)TOLEDO、高田哲哉と申します。
20年以上戦国武将などの歴史上の人物を調査している研究家です。
日本全国に出張して城郭も取材させて頂いております。
資格は国内旅行地理検定2級、小型船舶操縦士1級など。

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