埼玉県

中山家範館の解説~飯能にある丹党の加地氏一族中山氏の本拠地

中山家範館

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中山家範

中山家範館(なかやまいえのりやかた)は埼玉県飯能市中山にある平城。

最初の築城は不明だが、鎌倉時代に中山氏が築いたとされる。
中山氏は武蔵七党の一つである丹党の一族・加地氏が出自らしく、鎌倉時代の加治家季の頃に中山郷に入って子孫が中山氏を称した。
高麗経家(高麗五郎経家)から13代目・中山家勝が中山村に住んで中山氏を名乗ったともある。

中山家範館は案内板があるとこが北面だったようで、南側にある現在の住宅合計25軒ほどの範囲が館跡だったようだ。

中山家範館

加治氏(かじし)は、もともと武蔵国高麗郡加治(埼玉県飯能市)付近から秩父にかけてが領地で入間市の元加治(加治実家館)が本拠地だったと推測できる。
飯能には加治神社、加治屋敷もある。
秩父にも加治新五郎館なる城跡があるようだ。

加治藤兵衛頼胤館の加治頼胤同様に中山家勝は山内上杉家に仕えており、1546年の河越夜戦にも参加。
その後、北条氏康に従っている。

中山家勝の子・中山家範(中山勝範)は、八王子城を築いた北条氏照の重臣となった。
1569年、中山家範の家臣・本橋貞潔が加治神社の造営にあたっている。

加治勘解由左衛門家範(中山勘解由左衛門家範)は八条流馬術の名手だったともされ、1580年(天正8年)、豊臣秀吉小田原攻めの際に、八王子城を守って討死にした。

八王子城の近くにある北条氏照の供養塔の脇にも、中山家範の供養塔と、中山家治の供養塔がある。

前田利家上杉景勝らは中山家範の勇武を惜しみ開城をすすめて助命しようとしたが、中山家範は忠死したと言う。
この話を聞いた徳川家康は、遺児の中山照守と中山信吉を召し抱えた。


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中山照守は300石で徳川秀忠の使番となっている。
中山信吉は小姓役を務めると評価されたようで1500石。
そして、徳川頼房(徳川家康の11男)が常陸・下妻城にて10万石となると家老となって、常陸国真壁郡内5000石、のち加増で6500石となった。
徳川頼房が水戸藩主となると、中山信吉は1万5000石と出世している。
その後、徳川光圀が、水戸藩の2代藩主となるが、将軍・徳川家光に推挙したのが中山信吉とされる。
水戸藩附家老・中山信吉がいなかったら、もしかしたら、水戸黄門として知られることがなかったかも知れない。
中山信吉は常陸・松岡藩2万石となり、中山氏は代々、水戸家の家老を務めた。
兄・中山照守の系統は3000石の大身旗本となっている。

近くの宮沢湖温泉・喜楽里別邸にはなんども来訪させて頂いているが、中山家範館には駐車場がなく道路細いと言う事で、二の足を踏んでいたところ、やっとこ訪問してみた。
北側がすぐ山になっているが、その山の下にある道路に、ところどころ山肌をえぐるように路肩に駐車スペースができており、道路も駐車禁止ではない模様。
写真を撮影するあいだの2分程度だけ止めさせて頂いた。
帰りも狭い道路をグイグイ曲がって、なんとか大通りに逃れたので大きな普通車だと厳しいかも知れない。

飯能(はんのう)は結構大きな街であるが、周囲に目立った城跡はない。
中山家範館の場所は、背後にある山の麓なので、当然、館(屋敷)があったと考えるが、となると山も砦の機能を持たせていたのではないか?
山に移行があるのかは存じ上げないが、山のほうを城跡とせず、平坦部の館跡を城跡(館跡)としている点は、とても好感を持てる。

幕末期の飯能戦争の際に振武軍の本営となった能仁寺に中山家勝・中山家範・中山照守三代の墓があるそうだ。
ただし、中山氏の菩提寺は智観寺で中山信吉の墓もある。
<注釈> 智観寺は中山氏の祖である丹治武信が元慶年間(877年~885年)に創建

交通アクセス

飯能駅から徒歩で15分くらい。
案内板がある場所は当方のオリジナル関東地図にてポイントしている。
スマホで表示して、目的地として選択し「ナビ開始」にすれば、カーナビ代わりにもなる。
徒歩でも自転車でもナビとしても使えるのでご活用頂ければ幸いだ。

このあとは巾着田を尻目に毛呂山城へ向かった。
高萩の常陸・松岡城(龍子山城)にも行けていないので課題である。

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(株)TOLEDO、高田哲哉と申します。
20年以上戦国武将などの歴史上の人物を調査している研究家です。
日本全国に出張して城郭も取材させて頂いております。
資格は国内旅行地理検定2級、小型船舶操縦士1級など。

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