お城解説「日本全国」1300情報【城旅人】

稲毛館とは

稲毛館(いなげやかた)は、神奈川県川崎市多摩区枡形にある丘城。
現在、真言宗豊山派の広福寺があり、鎌倉御家人・稲毛重成の館跡とされる。

稲毛重成(稲毛三郎)は、桓武平氏秩父氏流の小山田氏（おやまだし）で武蔵・小山田城主である小山田有重の嫡男と考えられる。

広福寺(廣福寺)は、平安時代の承和年間（834年～848年）に慈覚が開いた寺で、鎌倉時代に稲毛重成が出家した際に中興し氏寺にしたと考えられる。

1205年6月23日、同じ秩父党の畠山重忠の乱(二俣川の戦い)では、畠山謀反を伝えた首謀者とされ、稲毛重成は大河戸行元によって殺害された。

本堂には木造・稲毛重成坐像（桃山時代の作）があるほか、境内にある観音堂の裏手には稲毛重成の墓とされる五輪塔が伝わる。

裏山は詰め城とも推測できる枡形城があり、現在、生田緑地として公園整備されている。
枡形城は4回目の訪問だが、稲毛館ははじめて。

少し離れていますが、阿野全成が住職を務めた寺「妙楽寺」までは車で10分くらいの距離。

交通アクセス

小田急線の向ヶ丘遊園駅・南口から徒歩約10分。
駐車場はなし。
道路が狭いと言うより、川も流れていて、一方通行もあるほか、付近は大学生の通学路にもなっているため、主要道から入ったり出たりするのには土地勘が必要だと感じた。
そのため、はじめての訪問だとちょっと不安だったので、向ヶ丘遊園駅の近くの有料駐車場にクルマを止めて徒歩で向った。
枡形城もはじめての豊年で一緒にじっくり周る場合には、生田緑地の有料駐車場利用も良いだろう。

各史跡や城跡の場所などは、当方のオリジナル関東地図にて、ポイントしている。
スマホで表示して、目的地としてタップし「ナビ開始」にすれば、カーナビ代わりにもなる。
自動車用、歩行用でも、ナビとして使用可能。

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