お城解説「日本全国」1300情報【城旅人】

相模・佐原城とは

佐原城は、神奈川県横須賀市佐原にある平山城です。

最初の築城は、平安時代末期で、衣笠城の三浦義明の末子・三浦義連が佐原に領地を分け与えられ、佐原義連と称し、佐原城を築城したようです。
佐原城と言うよりは、佐原館といった、屋敷程度のものであったと考えられます。

1189年、佐原義連は奥州合戦でも戦功を挙げ、会津を加増されました。

鎌倉時代の1247年、宝治合戦で、三浦本家が滅んだ際に、当然、佐原氏の一族もほとんど命を落としました。

しかし、佐原盛連と矢部禅尼の子である蘆名光盛、佐原経連、比田広盛、藤倉盛義、猪苗代経連、三浦盛時、会津時連らは、執権・北条時頼に味方しています。
そのため、矢部禅尼の子である佐原氏は生き残っており、三浦盛時が相模・三浦氏の嫡流とし残りました。

その他の子供たちは、会津に移ったものと考えられ、その佐原氏の直系筋は、蘆名氏と称して、会津・黒川城を拡大させながら、戦国大名へと発展していきました。

ちなみに、会津若松市と横須賀市は、姉妹都市になっています。

訪問なさる場合ですが、相模・佐原城周辺は、住宅やマンションなどの土地改変が進んでいます。

また、城址は、資材置き場になっているなどし、土塁や堀切などの遺構は、ほとんど見当たらないとの事です。
更には、私有地となっており、北のマンション側から入って行きますと、道路わきには「この先、立入禁止」との表示もあるようです。
そのため、今回は、立入禁止の表示がない、南側(下記写真)から入りました。

緩かな坂を2分ほど登ると、城址碑と小さな案内板がありました。

その他は、探索せずに戻りましたので、見学所要時間は約4分といったところでした。

佐原義連の廟所

伝佐原義連廟所は、横須賀市の満願寺にあります。

江戸時代の亨和年間（1801年～1803年）には、三浦志摩守らが、瓦土塀を修築したとあります。
しかし、傷みがひどくなったため、昭和59年（1984年）、現在の塀に建て替えられたようです。

交通アクセス

佐原城への行き方ですが、京急久里浜線・北久里浜駅から、約2km、徒歩30分の距離です。
最寄りのバス停は、佐原橋バス停となり、徒歩約6分になります。

三浦・横須賀は、どの城跡もそうなのですが、駐車場がないほうが多いです。
高速のICからは、とても近いのですが、有料のコインパーキングも、近くにありませんので、地方と異なり、ほんと苦労致します。

そのため、佐原城の南側にある、三浦学苑高等学校・野球グラウンドの東の道路が、駐車禁止ではなく、消防車の走行の妨げにもならなかったため、数分だけ路肩に止めさせて頂きました。
ただし、地図を見る限り、1周できる道路なのですが、グランド入口の先にある、建設会社？の車両置き場のところで、道路に工事用の柵があって遮断されています。
そのため、行き来ができない状態で、Uターン転回する必要があり、非常に難儀しました。

今回利用した登城口は、当方のオリジナル関東地図にてポイントしております。
地図の検索窓から、佐原城と、検索してみてください。
スマホで表示して、目的地として選択し「ナビ開始」にすれば、カーナビ代わりにもなります。
自動車用、歩行用でも、ナビとしてお使い頂けます。

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