関ノ森城
関ノ森城(せきのもりじょう)は、福島県白河市旗宿関ノ森にある平山城で、白河の関(しらかわのせき)の比定地でもあり、関の森遺跡として国指定史跡になっています。
奈良時代から平安時代頃に、ヤマト政権が関所を儲けていたと考えられ、関東から東北への入口の交通要所として、人や物資の往来を取り締まっていたようです。
そのため、関ノ森城(関の森城)の最初の造営は、その白河関であったとも考えられますが、鎌倉時代に入ったころには、既に、関所は、廃れていました。
鎌倉時代末期には、下総・結城氏の2代・結城朝広の子である関朝泰が領主だったようです。
スポンサーリンク
兄・結城祐広は、1289年に奥州へ下向し、搦目城(陸奥・白川城)を築城たようですので、同じころに、常陸・関城から、関朝泰が、関の森に入ったものと考えられます。
ただし、関左衛門尉朝泰は、小屋山館に居館を構えていたようですので、関ノ森が使われていたのかは不明です。
戦国時代には、関備前守の領主でして、佐竹氏が白河関に侵攻したものと考えられます。
スポンサーリンク
恐らくは、この前後に、関ノ森城(関の森城)として整備されたものと推測できます。
標高は400m、比高15mほどですので、そんなに防御性は高くはありません。
現在、白河神社がありますが、その本殿の右わきが、本丸になるようでして、土塁や堀跡が残っています。
交通アクセス
JR東北本線の白河駅から徒歩2分、白河駅前バス停から福島交通バス「白河の関線」バスに乗車して所要31分、白河の関バス停下車の徒歩1分となります。
クルマの場合、白河の関の観光用・無料駐車場が利用でき、公衆トイレも完備されています。
駐車場の場所などは、当方のオリジナル東北地図にてポイントしております。
スマホで表示して、目的地として選択し「ナビ開始」にすれば、カーナビ代わりにもなります。
自動車用、歩行用でも、ナビとしてお使い頂けます。
このあとは、陸奥・白川城へ向かいました。
・白河小峰城の解説【日本100名城】失敗したので失敗しない訪問方法など
・白河の関とは?~ちょっこっと解説「東北への入口にある関所跡
・搦目城(陸奥・白川城)の歴史解説~白川結城氏の古城
・常陸・関城の解説 関城・大宝城の戦い
この記事へのコメントはありません。