河村館跡(土佐屋敷跡)は神奈川県足柄上郡山北町にある平山城です。
戦国時代の北条家が改修した河村城がある浅間山麓に、河村館として「土佐屋敷跡」があります。
河村古城図にも「土佐屋敷」の記載があり、1993年頃に行われた発掘調査では、土佐屋敷周辺から東西250m、南北150mの方形居館址が確認されました。
出土した遺物からは、戦国時代の頃に使われていたと推定されており、河村城主の館がここにあったとも考えられます。
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なお、ここから南方200m下方にある堀の内には、河村秀高の4男・河村秀清屋敷の伝承もあります。
土佐屋敷の主である「土佐守」と言う武将は、河村家の者なのか?、大森家の家臣、または北条家の家臣なのかなど、誰なのかは特定できていません。
実際に調べてみたが、北条家の家臣に「土佐」と称した武将は複数おり、河村城との接点も確認できていませんが、可能性のある武将として小田原旧記に、北条家の家臣として浮役寄合衆に「大森土佐守」と言う名が見受けられます。
この大森土佐守は恐らく、北条早雲が小田原城に入った際の旧領主・大森氏の一族であると推測できるため、その大森一族の大森土佐守の屋敷がここにあったのかも知れません。
河村館跡(土佐屋敷跡)の看板がある地点は下記の地図ポイントの場所となります。
駐車場はありません。
もちろん、河村城とセットでどうぞ。
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