出羽・五城目城(ごじょうめ-じょう)は秋田県五城目町にあり、別名を砂沢城・馬場目城とも言う標高96m、比高80mの山城です。
八郎潟干拓地の東隣にあり、スズムシの群生北限地としても知られます。
平安時代の承久年間(931年~938年)に著作された「和名類聚抄」では、率土の果てと記載があり、律令国家時代の統治では北限となっていました。
すなわち、これより北は、蝦夷(えみし)が住んでいたと言う事になります。
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下記が、五城目城(馬場目城)への麓の登城口になりますが、いきなり熊出没注意になっています。
現在は、城跡と言うよりは、森をテーマにした森山森林公園として整備されています。
そのため、森林資料館が城跡にありますが、本来は天守がなかったものの、外観は模擬天守の形をしています。
ただし、内部は、名産である森林の資料館になっていますが、入場は無料で、最上階の4階は展望台です。
冬期の12月~3月は休舘で内部には入りませんので、ご注意を。
古くから砦程度の機能はあったとも考えられますが、戦国時代の湊合戦のあとに、五城目城に入ったのは、 藤原秀盛(藤原内記秀盛)とされます。
1588年頃に市場が、馬場目からこの砂沢城の麓に移ったと言い、今でも不定期ながらも「朝市」が開催されています。
また、五城目城を築城(改修)したのは、1589年ともされます。
藤原内記秀盛は、のちに五十目秀盛と名乗りました。
城跡には帯郭と物見の跡があり、麓にも屋敷跡が確認できているそうですが、遺構は見当たりませんでした。
下記は五城目城(馬場目城)からの展望ですが、雨が降りだす直前でしたので、だいぶ暗いです。
交通アクセスですが、秋田自動車道の五城目八郎潟ICから車で約10分です。
本丸のすぐ下に駐車場(5台ほど)があり、道は狭いですが、クルマでらくらく登れます。
下記が駐車場の様子です。
途中案内があるものの、道がわかりにくいので、当方のオリジナル地図もご活用頂けますと幸いです。
電車の場合、JR奥羽本線の八郎潟駅からタクシーで約25分になります。
熊出没注意になることがありますので慎重に。
このあとは、檜山城に行きました。
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