石鳥谷館(いしどりやたて)は、秋田県鹿角市八幡平にある比高40mほどの平山城です。
石鳥谷集落の北側の丘陵にあり、段丘を利用しています。
最初の築城は不明ですが、鎌倉時代に鹿角へ入った武蔵七党・丹党である安保氏の庶流・石鳥谷氏が築いたとされます。
ちなみに、鎌倉末期に大湯館も所領としていた成田氏が滅ぶと、安保氏が成田氏を称するようになりましたので、その一族と考えて良いでしょう。
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戦国時代には、南部晴政勢が鹿角郡に侵攻すると、三戸城の南部氏一門である南部正友が石鳥谷館主に入って、石鳥谷正友(いしどりや-まさとも)を称したとあります。
1566年、檜山城の安東愛季が鹿角に侵攻し、石鳥谷館には長牛城主・長牛友義も駆けつけましたが、攻撃を受けて陥落しました。
そのため、南部正友は長牛館に退却したと伝わります。
下記写真の未舗装路を更に進むと、案内板などがあるようなのですが、折しもの雨でぬかるんでそうでしたので、無理はせずに、ここでUターンしました。
この場所は、当方のオリジナル地図でもポイントしておきますが、集落の狭い道ですので運転にはご注意を。
石鳥谷館跡の2の郭には、国の有形文化財に指定されている渡部家住宅があり、資料館として無料開放されているそうです。
なお、花巻市にも「石鳥谷」と言う地名があるので、調べたり訪問する際には注意が必要です。
この後は、玉川温泉と田沢湖に寄ってから、角館城方面に向かいました。
・檜山城 広大な檜山安東氏城館跡 紅葉の様子も
・安東愛季 安東氏を大きく飛躍させた戦国大名
・陸奥・大湯館(大湯館城) 秋田の大湯温泉にある城跡
・角館城 6歳で家督を継いだ戸沢道盛の復活劇
・南部晴政とは~最盛期の南部家へと発展させた有能な武将もそのあとは・・
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