扇子平山城
扇子平山城(おうぎだいら-やまじょう)は、山梨県韮崎市旭町上條中割にある山城で、標高640m、比高250mほどになります。
北と南を川が流れて深い谷になるような天然の要害で、少人数で守備するのには向いている山城と言えます。
最初の築城などは不明ですが、甘利荘・甘利氏館の甘利左衛門尉が、物見を置いていたとあるため、甘利館の詰城と考えてよいでしょう。
甘利左衛門尉は、戦国時代の武将・甘利昌忠(甘利信忠)と推測されます。
ただし、甘利昌忠(甘利信忠)の弟も甘利左衛門尉信康と称しており、また武田勝頼が滅亡した際に大熊長秀・秋山摂津守・甘利左衛門尉が離反しているように甘利左衛門尉と言う武将は複数人いたようです。
1582年、天正壬午の乱の際には、新府城に入った徳川勢が、後方確保のため扇子平山城や甲斐・白山城にも少数で入っていたともされます。
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登城する場合には、獣除けの電気柵付近にクルマを止めて見学所要時間は約60分くらいとの事です。
熊注意となり、軽登山の装備があったほうが無難なようです。
日亜鋼業さんの社有地と言う情報もあり、また雪雲が迫っていたため遠景撮影に留めました。
・甘利氏館の解説~甘利行忠の居館(武田一族の甘利氏)
・武田八幡神社と白山城~武田発祥の地
・甲斐・白山城の解説~武田発祥の地にある本格的な山城
・須沢城の解説【関東執事・高師冬とは】須沢城の戦い
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