常陸・戸崎城
常陸・戸崎城(とざき-じょうは)は、茨城県かすみがうら市戸崎にある標高40mほどの丘城で、比高は20mほどになります。
土塁と堀による掻上げ城で、二の丸・中城・丸外・外城などの地名が残されています。
周囲は一面のレンコン畑ですので、沼地だったと推測できます。
応仁年間(1467年~1469年)の頃に戸崎大膳亮が築いたと伝わります。
その前に、小田孝朝が富崎貞俊(富崎左衛門次郎貞俊)に戸崎城を与えたともされますが、どうやら、戸崎氏は菅谷氏の一族のようです。
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戸崎氏は常陸・宍倉城の菅谷氏同様に、常陸・小田城の小田氏に属していたようです。
戦国時代には、佐竹氏から圧迫を受けます。
1564年に、上杉謙信が作らせた小田家の調書には、菅谷次郎左衛門が常陸・戸崎城主とありますが、恐らく戸崎氏とも菅谷氏とも言えたのでしょう。
1569年、手這坂の戦いでは、戸崎城主・菅谷兵部少輔が討死しました。
1573年(1574年?)、戸崎大膳亮長俊の常陸・戸崎城は、菅谷隠岐守勝則の宍倉城とともに佐竹義重の手に落ちています。
その後、戸崎長俊は、常陸・藤沢城の小田氏治が出陣中に留守居役などを務めました。
1577年、戸崎長俊(戸崎大膳長俊)は戸崎城の奪還を試みますが、討死したとされます。
その後、佐竹氏の支配が続いたようで、1595年の城主としては、佐竹家臣の飯塚兵部少輔の名が見受けられます。
戸崎城は、武蔵・戸崎城、日向・戸崎城などもあるため、ここでは常陸・戸崎城と表記させて頂いております。
予定外の訪問であったため、準備不足で遠景しか撮影致しませんでした。
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なお、常陸・戸崎城址は、2002年の大河ドラマ「利家とまつ」でロケ地となっています。
松島奈々子さんと酒井法子さんが、蓮畑で談笑しているシーンだそうです。
場所は当方のオリジナル関東地図にてご確認いただけますと幸いです。
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