鴨城(かもじょう)は、富山県高岡市加茂の元取山(標高196m)の東側にある山城で、標高は155m、比高120mと急峻でなかなか険しい城跡です。
加茂城と書く場合もあるようで、曲輪跡、堀切、切岸、土塁などが見受けられるようです。
最初の築城は南北朝時代の頃になる1363年とされます。
越中国守護・斯波義将の家臣である二宮円阿ら「鴨城衆」が、頭高城を攻撃して、焼き払ったと言う合戦があったことが見受けられます。
この頭高城についてはよくわかっていませんが、鴨城から北東約4km程のところにあった越中・頭川城とする説もあります。
長禄年間(1457年~1460年)には、加賀の守護・赤松政則が「城ヶ平」に在城したとあります。
現在「城ヶ平」とされる場所は、お隣りに隣接する越中・赤丸城にあるため、越中・鴨城ではない可能性があります。
また、1491年、冷泉為広の『越中下向日記』には「カモ山のフタツ城」との記録があるので、2つの城として機能していたと推測されます。
その後、鴨城は戦国時代にも使われたようですが、まもなく廃城になった模様です。
なお、元取山は、元取山砦とされることもあることから、出丸・出城として機能もしていたようです。
鴨城への登城路は、元取山とのハイキングコースにもなっていて、登山道の案内表示もあり、整備されているようですが、今回は雨天のため登城は断念しました。
麓の道路沿いに、案内板がありました。
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鴨城へ交通アクセス・行き方ですが、最寄駅は、外国人が福岡と間違えて降り立つこともあると言う、あいの風とやま鉄道・福岡駅となります。
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