福岡県

筑前・岩屋城 太宰府を抑える大友家の拠点

筑前・岩屋城

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筑前・岩屋城とは

岩屋城(いわやじょう)は福岡県太宰府市浦城にある標高281m、比高230mの山城です。

築城年代は不明ですが、戦国時代の天文年間(1532年~1555年)に高橋鑑種が築いたとされ、立花城と共に大友家の筑前支配の拠点でした。
ただし、古来より巨大な大野城があったところですが、大野城のときには出丸のひとつとして機能していた可能性も感じます。

大宰府天満宮近くから登って行く「県民の森」に通じる山の中の道路沿いに岩屋城と高橋紹運の墓があります。
まずは駐車場情報ですが、駐車場はありません。
ただし、道路脇にクルマを止めるスペースがありますので、自己責任にてお願い申し上げます。


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22番カーブに1台ほど、23番カーブの路側帯に2台ほど駐車可能です。
※他のクルマの迷惑になりますので、本線上には絶対に駐車しないでください。
下記の地図ポイント地点は、23番カーブの駐車スペースです。

上記の地図でわかるとおり、道路から南(谷側)に降りて行く「遊歩道」が高橋紹運の墓へ通じており、歩いて4分くらいでしょうか?
逆に山側には階段を登って、堀切に出たところをクイッと右に折れると岩屋城となります。
両方とも道路からそんなに遠くありません。
ただし、夏場は「虫除け」などあった方が無難です。

まずは道路から山側に階段が伸びている岩屋城に向います。

岩屋城への入口

階段を登り切ったところには堀切があるのですが、最初、堀切だとはわからなく、下記の写真は帰り道でその堀切を撮影したものです。

岩屋城の堀切

階段が終わったところを右折しますと、その先がすぐ岩屋城跡(甲の丸)です。

岩屋城へ

岩屋城・甲の丸には、家臣の子孫によって建立された「嗚呼壮烈岩屋城址」の碑(このページトップの写真)があります。
下記はその甲の丸からの展望で、大宰府天満宮方面です。

岩屋城からの展望

雨上がりの天気のため、あまり良い景観になっておらず、お詫び申し上げます。
下記は水城方面です。

岩屋城からの展望

下記は二日市方向です。

岩屋城の甲の丸から二日市方面

足元が悪かったので、これにて切り上げましたが、もう少し周ると遺構があるようです。
クルマで道路脇まで行ければ、小学生でも5分で登れるところで、展望も素晴らしいですので、初心者向きの山城です。

岩屋城

岩屋城下には石が積み重なって築かれた塚があるそうなのですが、これは島津勢に金で雇われ、水の手に導いた老婆が、落城後、高橋紹運を慕う領民に責められて生き埋めにされたと伝わるそうです。

高橋紹運の墓

さて、高橋紹運の墓(胴塚)は道路から谷側へと少し降りたところにあります。
恐らくは墓を守っている方が手作りなさった階段など、きちんと整備が行き届いていますので、歩きやすいです。

高橋紹運の墓(胴塚)

高橋紹運の墓(胴塚)もきちんと手入れがされています。
高橋紹運の墓(胴塚)と岩屋城・甲の丸の見学所要時間は、両方で約20分といったところです。

高橋紹運の墓(胴塚)

もう1つの高橋紹運の墓ですが、これは岩屋城からはだいぶ離れた二日市の街中にあります。
島津勢が首実検した麓の般若台にある高橋紹運の首塚となります。

高橋紹運の首塚

高橋紹運の首塚がある場所は下記の地図ポイント地点となりますが、地図で見ると平坦な場所に感じます。
しかし、実際には「坂の上」にあり、クルマでも入りたくない急坂です。

近くには大和朝廷が朝鮮からの侵攻に備えて築城したと日本書紀にも記載されている、古代山城(朝鮮式山城)の筑前・大野城もありますので、時間が許せばセットでどうぞ。

※この記事は戦国武将列伝Ωの記事を再編集したものです。

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高田哲哉と申します。
20年以上戦国武将などの歴史上の人物を調査している研究家です。
日本全国に出張して城郭も取材させて頂いております。
資格は国内旅行地理検定2級、小型船舶操縦士1級など。

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