小物成山城 (甲斐・大野城)
小物成山城 (こものなりやま-じょう) は、山梨県笛吹市御坂町大野寺にある標高608mの山城。
別名は、甲斐・大野城、甲斐・愛宕山城とも言い、北麓には福光園寺がある。
1986年に遺構が確認されたが、城の規模は東西約400メートル、南北約600メートルと、甲斐では大規模な山城と言え、戦国時代まで使用されたようだ。
甲斐国志によると「大野寺村ノ小物成山ヲ城山ト呼ブ」との表記があり、古くから山城として使わていたと推測できる。
恐らくは、甲斐・小山城の詰め城が小物成山城 (甲斐・大野城)であったのだろう。
それを天正壬午の乱の際、甲斐・小山城に入った鳥居元忠など徳川勢が、御坂路反対側の甲斐・旭山砦と同様に改修したのかも知れない。
福光園寺の南にある獣よけゲートから尾根へのルートがあるが、登山道は不明瞭で危険個所もあるとの事。
なお、小物成山城の真下をリニア新幹線のトンネルが通過する。
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