越中・内山城は、富山県黒部市宇奈月町にある山城で、別名は内山砦とも呼びます。
標高は190m、比高は50mほどで、宇奈月温泉に入る入口を防御しているような感じです。
内山城と言うと、武田信玄と対した大井貞清・大井貞重で有名な信濃・内山城がありますので、黒部の内山城はマイナーです。
また、黒部の内山城の築城年代などは不詳です。
しかし、越中守護である松倉城主・井上俊清が、南北朝時代に罷免されて、能登守護・吉見頼隆から攻撃を受けます。
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1344年に攻撃された際には降伏して助命されますが、再び背いて1359年に攻撃されます。
そのどちらかは、わかりませんが、恐らく最後のとき、井上俊清は松倉城から逃れて、この越中・内山城に籠った言う伝承があります。
ただし、一般的に、井上俊清の消息は不明となっています。
と言う事で、史料も乏しく、宇奈月の先は黒部渓谷で、通過できる通り道にある城でもなく、訪れる方が少ないため、越中・内山城に関しては、この程度しかわかりません。
また、駐車場や登城路なども無いようです。
更に、爆弾低気圧の影響で、大雨でしたので、無理せず、遠景での撮影に留めました。
ほど近いところに、越中・舟見城もありますので、クルマの場合にはセットでどうぞ。
・舟見城 飛騨が渕に身を投げた入善飛騨守五郎左近尉
・越中・若栗城 女のさむらい大将 奮戦の伝承
・越中・松倉城 山の奥にある椎名氏の本城
・日本全国のお城マップ(オリジナル)
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